かかし【案山子/鹿驚】
《「かがし」とも》 1 竹やわらで作った人形。蓑(みの)や笠をつけて田畑に立て、人に見せかけて鳥などが作物を荒らすのを防ぐ。もと、鳥獣がその臭気を嫌って近づかぬよう、獣肉や毛髪などを焼いて竹など...
かか・ゆ【抱ゆ】
[動ヤ下二]《「かか(抱)う」が室町時代以降ヤ行に転じて用いられた語。終止形は「抱ゆる」となる例が多い》「抱える」に同じ。「乗合一同、旅の苦を忘れて、腹を—・ゆるほどに」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉...
かかん‐ぷ【火浣布】
1 古代中国で、南方の火山にすんでいる火ねずみの毛で作ったといわれた耐火性の織物。ひねずみのかわごろも。 2 石綿をまぜて織った不燃性の布。日本では、平賀源内が初めて作ったといわれる。
かき‐そ・う【掻き添ふ】
[動ハ四]ものにより添う。「暗き戸の迫(はさま)に—・ひて待ち立てるほど」〈今昔・三〇・一〉 [動ハ下二]髪の毛などを手を添えてかきなでる。「ほの見えし尾花すゑたる妹が髪いつゆるるかに—・へ...
かき‐ぞめ【描(き)染(め)】
顔料や染料を用い、筆または刷毛(はけ)で生地に模様を描いて染め上げる方法。描き友禅・描きサラサなど。
かき‐ぞめ【書(き)初め】
新年になって、初めて毛筆で文字を書くこと。昔から1月2日に行われ、めでたい詩・歌・句などを書く。吉書初(きっしょはじ)め。筆始(ふではじ)め。試筆。《季 新年》
かき‐つ・く【掻き付く】
[動カ五(四)] 1 しっかりと取りつく。とびつく。「マルという犬が、黒毛の尻尾(しっぽ)を振って、いきなり岸本へ—・いた」〈藤村・春〉 2 頼りとしてすがりつく。「いとど—・かむ方なく、悲し...
かき‐つ・ける【書(き)付ける】
[動カ下一][文]かきつ・く[カ下二] 1 文字や言葉を書きとめる。心覚えに書きしるす。「手帳に住所を—・ける」 2 いつも書き慣れている。「毛筆は—・けていない」
かき‐はら・う【掻き払う】
[動ワ五(ハ四)] 1 勢いよく横に打ち振る。「白い薄雲が刷毛先(はけさき)で—・った痕(あと)の様に」〈漱石・三四郎〉 2 じゃまなものを除き去る。また、手で払う。払いのける。「涙のこぼるるを...
かき‐むし・る【掻き毟る】
[動ラ五(四)]つめや指先でひっかくようにしてちぎりとる。また、むやみにひっかく。「髪の毛を—・る」