け【気/希/稀】
〈気〉⇒き 〈希〉⇒き 〈稀〉⇒き
け‐あが・る【気上がる】
[動ラ四]のぼせる。上気する。けのぼる。「—・りて物ぞおぼえぬや」〈紫式部日記〉
け‐あ・し【気悪し】
[形シク]険悪である。すさまじい。「風きはめて—・しく吹きて」〈今昔・二〇・四〇〉
け‐うと・い【気疎い】
[形][文]けうと・し[ク]《近世初期からは「きょうとい」とも発音した》 1 見たり聞いたりするのがいとわしい。「やがて—・い雨の暗くたそがれて行く夕方を」〈三重吉・桑の実〉 2 人けがなく不気...
け‐おさ・れる【気圧される】
[動ラ下一][文]けおさ・る[ラ下二]相手の勢いに押される。精神的に圧倒される。「相手のけんまくに—・れる」
け‐おそろ・し【気恐ろし】
[形シク]なんとなく恐ろしい。薄気味悪い。「狐などやうのものの人おびやかさむとて、—・しう思はするならむ」〈源・夕顔〉
け‐おと・る【気劣る】
[動ラ四]どことなく劣る。「人聞きも—・りたる心地して」〈源・東屋〉
け‐ぎよ・し【気清し】
[形ク]清らかでさっぱりした感じである。「—・う申し出でられぬは、いかなるぞ」〈枕・二三〉
け‐しき【気色】
1 物事のようす。自然界のありさま。「寺の内(なか)の—は違ったものだと思ったよ」〈藤村・破戒〉 2 何かをしようとする、また、何かが起ころうとする、きざし。けはい。「居座って、帰る—も見えない...
気色(けしき)悪(あ)・し
機嫌が悪い。「大将の事につきてこそ、たびたび—・しうくるしけれ」〈宇津保・楼上上〉