あぶら‐ぎく【油菊】
キク科の多年草。関西以西の山地に自生。茎は紫黒色を帯び、葉は五つに裂けている。秋、黄色い頭状花が咲き、花を油に漬けて薬用にする。はまかんぎく。しまかんぎく。いわやぎく。
あぶら‐ぎり【油桐】
トウダイグサ科の落葉高木。葉は卵円形で、柄の付け根に2個の蜜腺(みっせん)がある。初夏に紅がかった白い花を群生。種子は平たく、有毒。種子からしぼった油を桐油(とうゆ)という。材は箱や下駄の材料。...
あぶら‐け【油気/脂気】
《「あぶらっけ」とも》 1 物の中に含まれている油分。 2 脂肪分を多く含むこと。「—の多い肉」
あぶら‐こし【油漉し】
揚げ物をしたあとの油をこしてかすをとる、金網つきの道具。
あぶら‐さし【油差(し)】
1 機械などに油をさすのに用いる、細長い口のついた道具。また、油をさすこと。 2 行灯(あんどん)などの油皿に油を補給するための容器。油つぎ。
あぶら‐ざ【油座】
鎌倉・室町時代、主としてエゴマを原料とする灯油を製造・販売した商人の座。
あぶら‐ざら【油皿】
行灯(あんどん)などで、灯火用の油を入れる小さい皿。灯蓋(とうがい)。油坏(あぶらつき)。
あぶら‐しめぎ【油搾め木】
果実や種子から油をしぼりとるために使う木製の器械。しめぎ。
あぶら‐しょうじ【油障子】
雨などを防ぐため油紙を張った障子。雨障子(あましょうじ)。
あぶら‐じ・みる【油染みる】
[動マ上一][文]あぶらじ・む[マ上二]油が染みついて汚れる。「—・みた作業衣」