らく【洛】
[人名用漢字] [音]ラク(呉)(漢) 1 中国の川の名。「洛水」 2 洛水の北岸にある都市の名。「洛陽」 3 都。特に、京都のこと。「洛中・洛北/花洛・帰洛・京洛・上洛・入洛」
らく‐がい【洛外】
都のそと。京都の郊外。⇔洛中/洛内。
らく‐がく【洛学】
中国、宋の程顥(ていこう)・程頤(ていい)の学派。両人の出身が洛陽であったことに基づく。
らくしゃ【洛叉】
《(梵)lakṣaの音写》古代インドの数量の単位。10万。一説には1億。
らく‐しょ【洛書】
中国夏王朝の時代、禹(う)が洪水を治めたとき、洛水から出た神亀の背中にあったという文様。禹はこれにもとづいて洪範九疇(こうはんきゅうちゅう)を作ったといわれる。→河図(かと)
らく‐すい【洛水/雒水】
中国、陝西(せんせい)省南部にある華山に源を発し、河南省に入って北東に流れ、洛陽の南を通り黄河に注ぐ川。長さ420キロ。洛河。南洛河。ルオショイ。 中国、陝西省北西部にある白于(はくう)山地...
らく‐せい【洛西】
都の西。京都の西郊。
らく‐ちゅう【洛中】
都の中。京都の市中。洛内。⇔洛外。
らくちゅう‐づくし【洛中尽(く)し】
京都中の名所を絵や文章で並べあげたもの。「—を見たらば、見ぬ所を歩(あり)きたがるべし」〈浮・永代蔵・二〉
らくちゅうらくがい‐ず【洛中洛外図】
京都市中とその郊外の名所や風俗を俯瞰(ふかん)するように描いた絵画。室町末期から江戸時代にかけて盛行し、六曲一双の屏風(びょうぶ)絵を主として画巻・画帖(がじょう)などもある。