いつ‐にゅう【溢乳】
乳児が授乳後に乳を少量口から出すこと。胃の筋肉がまだ弱いため、飲みすぎると逆流するもので、病気ではない。→吐乳(とにゅう)
いで【井手】
京都府南部、綴喜(つづき)郡の地名。左大臣橘諸兄(たちばなのもろえ)が別荘を置いた所。西流する玉川は山吹と蛙の名所として知られた。[歌枕]「かはづなく—の山吹散りにけり花のさかりにあはましものを...
イリ【Ili】
中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区北西部およびカザフスタン共和国南東部の地方。天山山脈を源とし西流するイリ川の流域。古来、トルコ系あるいはモンゴル系の諸遊牧民族の根拠地。現在も牧畜が盛ん。 [...
うき‐な【浮(き)名/憂き名】
1 (浮き名)恋愛や情事のうわさ。艶聞(えんぶん)。「—が立つ」 2 つらい嫌な評判。悪い評判。「浮き」への連想から、「流す」「川」などを縁語として用いる。「—を西海の浪(なみ)に流し」〈平家・二〉
うき‐に【浮(き)荷】
1 難破を防ぐために船から投げ捨てられたり、荒波でさらわれたりして、海上に漂流する貨物。 2 荷受人が決まらないうちに船積みして送り出した荷。
うしつ‐がわ【牛津川】
佐賀県中央部を流れる川。筑紫(つくし)山地西部に位置する八幡(はちまん)岳(標高764メートル)南斜面に源を発してほぼ東流し、杵島(きしま)郡白石(しろいし)町福富(ふくどみ)の干拓地域で有明海...
うずま‐がわ【巴波川】
栃木県中西部から南部に流れる川。栃木市北方に源を発し、同市南部の渡良瀬遊水地で渡良瀬川に合流する。長さ30キロ。江戸時代の初めころから栃木と江戸を結ぶ舟運による交通路として重要な川だった。名の由...
うち‐しぐ・る【打ち時雨る】
[動ラ下二] 1 さっと時雨が降る。「今日ぞ冬立つ日なりけるも著(しる)く—・れて、空の気色いとあはれなり」〈源・夕顔〉 2 涙を流す。涙ぐむ。「まみの辺り—・れて、ひそみ居たり」〈源・若菜上〉
うとう【善知鳥】
1 ウミスズメ科の海鳥。全長38センチくらい。背面とのど、胸は黒、腹は白。くちばしは橙(だいだい)色で、繁殖期には上部に突起が生じる。小魚を捕食。北太平洋に分布し北日本の沿岸でも繁殖。 2 「善...
うり‐ぬ・ける【売(り)抜ける】
[動カ下一][文]うりぬ・く[カ下二]市場の取引で、低い値で買った株や商品を相場の上がったときに売る。また、相場が天井を打ったあと、下げに転じたときに売る。 [補説]相場を吊り上げるためには、買...