剃刀(かみそり)の刃(は)を渡(わた)・る
失敗したら身を滅ぼすような、非常に危険な行動をすることのたとえ。
川立(かわだ)ちは川(かわ)で果(は)てる
その人の得意の技が、身を滅ぼすもとになることのたとえ。→川立ち
木登(きのぼ)りは木(き)で果(は)てる
木登りのじょうずな者は結局は木で死ぬ。得意の技能を持つ者は、かえってその技能のために身を滅ぼすというたとえ。
くつ‐がえ・す【覆す】
[動サ五(四)] 1 ひっくり返す。裏返す。「大波が船体を—・す」 2 倒して滅ぼす。転覆させる。「政権を—・す」 3 それまで正しいものとされてきた考え方や決定を根本から変える。「常識を—・す...
薫(くん)は香(こう)を以(もっ)て自(みずか)ら焼(や)く
《「漢書」龔勝伝から。香草はにおいがよいために焼かれるの意》才能のある人が、その才能のために身を滅ぼすたとえ。
香餌(こうじ)の下(もと)必(かなら)ず死魚(しぎょ)あり
《「三略」から》よい匂いの餌の下には必ず死んだ魚がかかっているように、利益の影には必ず危険がある。利益に誘われて身を滅ぼすことのたとえ。
ごう‐か【業火】
1 悪業が身を滅ぼすことを火にたとえていう語。 2 地獄の罪人を苦しめる猛火。激しい炎や大火のたとえにもいう。「—の責め苦」
さんりん‐ぼう【三隣亡】
暦注の一。この日に建築をすれば火事を起こし、近隣3軒を焼き滅ぼすといって忌む。
じん‐めつ【燼滅】
[名](スル)焼き尽くすこと。滅ぼすこと。また、滅びてなくなること。「英船齎(もた)らし来る所の鴉片を—して」〈吉岡徳明・開化本論〉
粋(すい)が身(み)を食(く)・う
遊里・芸人社会などの事情に通じて、得意になっている人は、つい深入りして、いつのまにか身を滅ぼすことになる。