せっ‐き【殺鬼/刹鬼】
人や物などを滅ぼす幽鬼。悪鬼。羅刹(らせつ)。「無常の—をば、暫時も戦ひ返さず」〈平家・六〉
せめ‐ほろぼ・す【攻(め)滅ぼす】
[動サ五(四)]攻撃して敵を滅ぼす。うちほろぼす。「他領を—・す」
せん【殲】
[音]セン(呉)(漢) [訓]つくす ほろぼす 殺しつくす。滅ぼす。「殲滅」 [補説]「殱」は俗字。
せん‐めつ【殲滅】
[名](スル)すっかり滅ぼすこと。皆殺しにすること。「敵軍を—する」
ぜん‐めつ【全滅】
[名](スル)残らず滅びること。また、残らず滅ぼすこと。「味方が—する」「害虫を—する」
そうかん‐ぼくじょう【桑間濮上】
《濮水のほとりの桑間という地の意》国を滅ぼすような淫靡(いんび)な音楽。また、淫乱であること。 [補説]殷(いん)の紂王(ちゅうおう)が師延(しえん)にみだらな音楽を作らせたが、殷は滅び、師延は...
ぞうろ・う【候ふ】
[連語]《断定の助動詞「なり」の連用形に、補助動詞「そうろう」の付いた「にそうろう」の音変化》…であります。…でございます。「身をまったうして敵を滅ぼすをもって、よき大将軍とはする—・ふ」〈平家...
ぞく‐めつ【族滅】
[名](スル)一族をすべて滅ぼすこと。「利勇が—せられしを」〈読・弓張月・拾遺〉
たい‐じ【退治/対治】
[名](スル) 1 悪いものや害を及ぼすものをうち滅ぼすこと。「ネズミを—する」「鬼—」 2 仏語。煩悩(ぼんのう)や怠惰な心を断つこと。
たい・じる【退治る】
[動ザ上一]《名詞「たいじ(退治)」の動詞化》 1 退治する。討ち滅ぼす。「頭の白い鼠や頭の黒い鼠もちと—・じるが善い」〈子規・墨汁一滴〉 2 料理をたいらげる。「刺身は綺麗に—・じてしまってあ...