ひ‐の‐くに【肥国/火国】
肥前(ひぜん)・肥後(ひご)両国の古称。
ひ‐の‐くるま【火の車】
1 「火車(かしゃ)」を訓読みにした語。 2 経済状態がきわめて苦しいこと。「家計は年中—だ」
ひ‐の‐け【火の気】
火のあること。火のある気配。また、火の暖かみ。「—のない場所から出火する」「寒いので—が欲しい」
ひ‐の‐こ【火の粉】
燃え上がる火から粉のように飛び散る火片。
ひ‐の‐こし【火の輿】
灯火を内にともした輿。葬儀の行列に用いたもの。「香の輿、—など、皆あるわざのなりけり」〈栄花・月の宴〉
ひ‐の‐こと【火の事】
火災。火事。「宵うちすぎてののしる、—なりけり」〈かげろふ・下〉
ひ‐のし【火熨斗】
布地のしわを伸ばすための道具。底の平らな金属製の器に木の柄をつけたもの。中に炭火を入れて熱し、布地にあてる。
ひのし‐ずり【火熨斗摺り】
火熨斗をかけそこなって、布をいためること。また、その布の部分。「—をでかしたことが、こごとの度に出るだ」〈滑・浮世風呂・二〉
ひのせっぷん【火の接吻】
戸川昌子のミステリー小説。副題「26年目の不信の再会」。昭和59年(1984)刊行。
ひ‐の‐たま【火の玉】
1 球状の火のかたまり。特に、夜、墓地などで空中を飛ぶという火のかたまり。鬼火。人魂(ひとだま)。 2 激しく闘志を燃やすようすなどをたとえていう語。「—となって戦う」