ま‐おう【魔王】
1 仏道修行や善事を行おうとする気持ちを妨げる天魔の王。欲界の第六天の王。 2 人に災いを与えたり、悪の道に陥れたりする魔物。 [補説]作品名別項。→魔王
まが‐かみ【禍神】
災いをなす神。邪神。悪神。
まじ‐ない【呪い】
神仏その他不可思議なものの威力を借りて、災いや病気などを起こしたり、また除いたりする術。「—をかける」「人前でもあがらないお—」
まじない‐うた【呪い歌】
陰陽師や祈祷師が祈祷の場を清めるために唱える歌。また、福を呼び込み、災いや魔物を避けるために唱える歌。例えば、火除けの歌「霜柱氷のはりに雪のけた雨のたるきに露のふき草」の類。
まじ‐な・う【呪う】
[動ワ五(ハ四)] 1 災いや病気を避けるために神仏などに祈る。「日照りが続かぬよう—・ってもらう」 2 相手の死を願って神仏などに祈る。「彦人の皇子の像(みかた)と竹田の皇子の像とを作りて—・...
ま‐じん【魔神】
《「ましん」とも》災いを起こす神。魔の神。悪魔。
物(もの)言(い)えば唇(くちびる)寒(さむ)し秋(あき)の風(かぜ)
《芭蕉の句から》人の短所を言ったあとは、後味が悪く、寂しい気持ちがする。転じて、何事につけても余計なことを言うと、災いを招くということ。
焼(や)き餅(もち)焼(や)くとて手(て)を焼(や)くな
嫉妬(しっと)も度を過ごせば災いを招くから、ほどほどにせよ。
やそまがつひ‐の‐かみ【八十禍津日神】
日本神話で、多くの災いを生み出す神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が黄泉(よみ)の国から帰って禊(みそぎ)をしたときに、黄泉の国のけがれから化生した。
藪(やぶ)をつついて蛇(へび)を出(だ)す
必要もないことをしたために災いを受けるたとえ。藪蛇。