むら‐がらす【群烏/群鴉】
群れをなしているカラス。「—塒(ねぐら)に帰る頃となれば」〈露伴・五重塔〉
めおと‐がらす【夫婦烏】
雄と雌と連れ立っているカラス。
やた‐がらす【八咫烏】
1 日本神話で、神武天皇の東征のとき、熊野から大和へ入る山中を導くため天照大神(あまてらすおおみかみ)から遣わされた烏。新撰姓氏録は、鴨県主(かものあがたぬし)の祖である賀茂建角身命(かもたけつ...
やた‐の‐からす【八咫の烏】
⇒やたがらす
やま‐がしゅう【山何首烏】
サルトリイバラ科の蔓性(つるせい)の落葉低木。本州以西の山地に自生し、葉柄に一対の巻きひげがある。葉は卵円形で先がとがり、縁はやや波打つ。雌雄異株。5、6月ごろ、黄緑色の小花を散形につけ、実は丸...
やま‐がらす【山烏/山鴉】
1 山にいるカラス。 2 ハシブトガラスやミヤマガラスの別名。 3 色の黒い人をあざけっていう語。「紅やおしろいすりぬりたれど、下地は黒き—」〈虎明狂・金若〉
闇(やみ)に烏(からす)
見分けがつかないことのたとえ。闇夜に烏雪に鷺(さぎ)。
よあけ‐がらす【夜明け烏】
夜明けに鳴くカラス。また、その鳴き声。あけがらす。「風細う—の啼きわたり/岱水」〈炭俵〉
よ‐がらす【夜烏】
夜鳴く烏。
わたり‐がらす【渡烏】
カラス科の鳥。大形で、全長61センチくらい。全身黒く、尾はくさび形。ユーラシア・北アメリカに広く分布。日本には冬鳥として少数が北海道に渡来。