さ‐よう【然様/左様】
[形動][文][ナリ]そのよう。そのとおり。「—なことはございません」「はい、—でございます」 [感]相手の言ったことを肯定したり、自分の思い出したことにうなずいて話し出したりするときに発す...
さら◦ず【然らず】
[連語]《動詞「さ(然)り」の未然形+打消しの助動詞「ず」》そうでない。そのようではない。「—◦ずとていくよもあらじいざやさは法(のり)にかへつる命と思はむ」〈新古今・釈教〉
さらず‐とも【然らずとも】
[連語]そうでないとしても。そのようでなくても。「勘(かうが)へ給ふことどもの恐しければ、—逃げてまかでぬべし」〈源・浮舟〉
さらず‐は【然らずは】
[連語]そうでなければ。「なほ隔てたる御心こそありけれな。—夜のほどにおぼし変りにたるか」〈源・宿木〉
さら‐で【然らで】
[連語]《動詞「さ(然)り」の未然形+接続助詞「で」》そうでなくて。「—こそそのいにしへも過ぎにしを」〈落窪・一〉
さらで‐だに【然らでだに】
[連語]そうでなくてさえ。ただでさえ。「—痩せている身体がひとしお痩せて」〈高見・如何なる星の下に〉
さらで‐は【然らでは】
[連語]そうでなかったならば。「久方の月に昔のこと問はん—残る面影もなし」〈新千載・雑中〉
さらで‐も【然らでも】
[連語]そうでなくても。「霜のいと白きも、また—いと寒きに、火などいそぎおこして」〈枕・一〉
さら‐ぬ【然らぬ】
[連語]《動詞「さ(然)り」の未然形+打消しの助動詞「ず」の連体形》 1 そうでない。それ以外の。「あはれ、—ものと見しものを」〈かげろふ・中〉 2 たいしたことのない。なんでもない。「大将の君...
さらぬ‐がお【然らぬ顔】
[連語]なんでもないような顔。何げない顔。「—にもてなしたれど、まさに目とどめじや」〈源・若菜上〉