きんきん‐ぜん【欣欣然】
[ト・タル][文][形動タリ]いかにもうれしそうなさま。「—として出かける」
きん‐ぜん【欣然】
[ト・タル][文][形動タリ]よろこんで物事をするさま。「—とたゆまずに研究を専念に遣っているから偉い」〈漱石・三四郎〉
ぎ‐ぜん【巍然】
[ト・タル][文][形動タリ]山などが高くそびえたっているさま。また、ぬきんでて偉大なさま。「—として連なる山々」「—たる人物」
ぎょう‐ぜん【凝然】
[ト・タル][文][形動タリ]じっとして動かないさま。「—として彫塑の如く佇(たたず)めり」〈芥川・開化の殺人〉
ぎんがいぜん【銀河依然】
中村草田男の第5句集。昭和28年(1953)刊行。
くう‐ぜん【空然】
[ト・タル][文][形動タリ]何も考えずにぼんやりしているさま。うつろなさま。「失望もなく希望もなく、ただ—として」〈独歩・空知川の岸辺〉
く‐ぜん【瞿然】
[ト・タル][文][形動タリ]驚いて見るさま。驚いて顔色を変えるさま。「—として悟りたまえりとなり」〈露伴・運命〉
くん‐ぜん【醺然】
[ト・タル][文][形動タリ]酒に酔って快いさま。「安酒に—としている私を嘲笑(あざわら)っているのではない」〈井伏・夜ふけと梅の花〉
ぐう‐ぜん【偶然】
[名・形動]何の因果関係もなく、予期しないことが起こること。また、そのさま。「—の一致」「—に見つける」⇔必然。 [派生]ぐうぜんさ[名] [副]思いがけないことが起こるさま。たまたま。「—...
けい‐ぜん【炯然/烱然】
[ト・タル][文][形動タリ]光り輝くさま。明るいさま。「—たる一星の火」〈鴎外・舞姫〉