とぼし‐あぶら【灯油】
灯火用の油。多くは桐油(とうゆ)または菜種油。ともしあぶら。
とぼ・す【点す/灯す】
[動サ五(四)] 1 あかりをつける。ともす。「燭台の火を—・す」 2 男女が交合する。「わっちらが様な数ならぬ女郎でも、—・しておくんなんす心意気は」〈洒・繁千話〉
とぼ・る【点る/灯る】
[動ラ五(四)]ともしびなどに火がつく。あかりがつく。ともる。「町々の提灯は美しく—・った」〈藤村・千曲川のスケッチ〉
ともし【灯】
1 ともしび。とうか。とぼし。「—は、その炎のまわりに無数の輪をかけながら」〈芥川・偸盗〉 2 (「照射」とも書く)夏の夜、山中の木陰にたいまつなどをもやし、近寄る鹿を射殺す方法。また、その火。...
ともし‐あぶら【灯油】
「とぼしあぶら」に同じ。
ともしび
斎藤茂吉の第6歌集。昭和25年(1950)刊。3年間の渡欧留学を終え帰国し、全焼した養父の病院の復興や歌誌「アララギ」発行への尽力など、多忙を極めた時期の作品。
ともし‐び【灯火/灯/燭】
1 ともした火。あかり。とうか。ともし。「—がともる」「風前の—」「心の—」 2 平安時代、大学寮の学生に、勉学のための灯油代として与えた奨学金。 [補説]書名別項。→ともしび
灯火(ともしび)消(き)えんとして光(ひかり)を増(ま)す
灯火が消えようとする直前に明るくなる。滅亡の直前に一時的に勢いを盛り返すことのたとえ。
ともしび‐の【灯火の】
[枕]ともしびが明るいの意で、地名「明石」にかかる。「—明石の沖のとも舟の」〈夫木・二三〉
とも・す【点す/灯す】
[動サ五(四)] 1 あかりをつける。とぼす。「ろうそくを—・す」 2 男女が交合する。とぼす。「お前がた二人は丁ちんの側も構はず—・しかけなさるよって」〈咄・臍の宿替・九〉 [可能]ともせる