たかん‐さよう【他感作用】
ある植物の出す物質が、他の植物や微生物などの生育を促進または阻害すること。セイタカアワダチソウが根から化学物質を分泌し、他の植物を排除するなどの例がある。遠隔作用。アレロパシー。
たかんほうこうぞく‐たんかすいそ【多環芳香族炭化水素】
複数の芳香環が炭素原子二つで共有結合した環式化合物の総称。化石燃料、油脂、木材、煙草などの不完全燃焼によって発生する。大気汚染の原因である浮遊粒子状物質(SPM)になるほか、発癌(はつがん)性を...
たこう‐しつ【多孔質】
多数の細孔をもつこと。木炭、ゼオライトなどにみられ、吸着能力と関係する。ポーラス。→多孔質物質
たこうしつ‐ガラス【多孔質ガラス】
多孔質のガラス。均一なガラスを熱処理によって複数の相に分離し、可溶性のガラス相のみを薬品で溶出することで多数の細孔を形成する。ほかの多孔質物質と同じく、気体、液体などの分子やイオンの吸着性が高い...
たこうしつ‐ざいりょう【多孔質材料】
⇒多孔質物質
たこうしつ‐ぶっしつ【多孔質物質】
多数の細孔をもつ物質。多孔質ガラス、活性炭、ゼオライトなどが知られる。いずれも単位体積当たりの表面積が大きく、気体、液体などの分子やイオンの吸着性が高い。多孔質材料。多孔性物質。多孔性材料。
たこうせい‐ざいりょう【多孔性材料】
⇒多孔質物質
たこうせいはいい‐こうぶんし【多孔性配位高分子】
多孔質の配位高分子。有機物などの高分子と金属イオンの配位結合を利用した多孔質物質。有機物や金属の種類を変え、適切に組み合わせることで、さまざまな大きさの細孔をもつ多孔質物質をつくることができる。...
たじゅう‐さんらん【多重散乱】
多数の粒子による散乱が次々と起こること。物質中に光や粒子線が入射したときなどに生じる。一つの粒子で一度だけ起こる単一散乱に対していう。
たん‐か【炭化】
[名](スル) 1 加熱によって有機物質が分解し、炭素に富んだ物質になること。 2 他の物質が炭素と化合すること。また、炭化物であること。