てなが‐ざる【手長猿】
霊長目テナガザル科の哺乳類の総称。類人猿の一。尾はなく、体のわりに前肢がきわめて長く、これを使って枝から枝へ渡り歩く。東南アジアの森林に分布し、樹上に群生。シロテテナガザル・フクロテナガザルなど...
てんぐ‐ざる【天狗猿】
オナガザル科の哺乳類。体長約70センチ、尾長も同じくらい。顔が赤く、鼻は長くて先が垂れる。ボルネオ島に分布、水辺近くの森林にすみ、木の葉や芽を食べる。
どうけ‐ざる【道化猿】
ロリスの別名。
にほん‐ざる【日本猿】
オナガザル科の哺乳類。世界で最も北にすむ猿。日本特産で、青森県の下北半島から鹿児島県の屋久島まで分布。体長約60センチ、尾長約10センチ。毛は長く、顔としりの裸出部は赤色で、秋から冬にかけて赤み...
のう‐ざる【能猿】
能のある猿。芸をする猿。「中々の—でござる」〈虎明狂・靫猿〉
のぼり‐ざる【幟猿】
端午の幟の下につけたくくり猿。風で上下する。また、それをかたどった玩具。
のろま‐ざる【鈍間猿】
ロリスのこと。
は‐えん【巴猿】
《中国湖北省巴東県の巴峡に猿が多く、その鳴き声が旅愁をさそったところから》峡谷に鳴く猿。「人里遠く分け入れば、嶺の—一たび呼び」〈古活字本保元・下〉
はじき‐ざる【弾き猿】
棒に括(くく)り猿を抱きつかせ、下から竹のばねをはじいて猿を昇り降りさせる玩具。東京柴又・宮城気仙沼などの土産として有名。江戸時代の幟猿(のぼりざる)の着想から生まれたもの。猿はじき。
ひとに‐ざる【人似猿】
⇒類人猿(るいじんえん)