くに‐ざむらい【国侍】
1 地方の侍。田舎侍。 2 江戸時代、大名の領国に住む家臣。
くに‐そだち【国育ち】
地方で育ったこと。また、その人。田舎育ち。「姿なら面体なら、京のどなたの奥様にも、誰が否とはいなば山、—とは思はれず」〈浄・堀川波鼓〉
クランフォード【Cranford】
ギャスケルの中編小説。1953年刊行。田舎町クランフォードを舞台に、老婦人たちの何気ない日常を描く。別邦題「女だけの町」。
くんだり【下り】
[接尾]《「くだ(下)り」の撥音添加》地名などに付いて、中心地からみて遠く隔たった意を表す。「こんな田舎—まで来てしまった」
けい‐かく【圭角】
《「圭」は玉の意》 1 玉(ぎょく)のとがったところ。玉のかど。 2 性格や言動にかどがあって、円満でないこと。「世の中の辛酸を嘗めつくして、其(その)—がなくなって」〈花袋・田舎教師〉
けんぶつ‐ざえもん【見物左衛門】
見物人を人名らしくいった語。田舎から出てきた見物客や吉原のひやかし客などにいう。「—をあてに土手の茶屋」〈柳多留・二一〉
こう‐こ【曠古】
《「曠」は、むなしくする意》今までに例のないこと。未曽有。前代未聞。空前。「—の大業」「—の戦争」〈花袋・田舎教師〉
こう‐のう【行嚢】
郵袋(ゆうたい)の旧称。「郵便集配人がズックの—をかついで」〈花袋・田舎教師〉
こつ‐な・し【骨無し】
[形ク]「こちなし」に同じ。「田舎男にて、—・き様の風情にて、舞を舞ひ給へとこそ申しつらめ」〈義経記・六〉
こわ‐もて【強持て/怖持て】
[名](スル)おそれられて、かえって優遇されること。「郡視学と云えば、田舎では随分—のする方で」〈花袋・田舎教師〉