ひゃく‐まん【百万】
1 万の100倍の数。また、きわめて大きな数。「—の味方を得た思い」 2 「百万遍(べん)」の略。
ひゃくまん【百万】
謡曲。四番目物。観阿弥原作の「嵯峨物狂(さがものぐるい)」を世阿弥が改作。嵯峨野の清涼寺の大念仏で、わが子恋しと舞う女曲舞(くせまい)の百万が、観客の中にいた子と再会する。
ひゃくまんえん‐の‐かべ【百万円の壁】
住民税の所得割額が課税されない給与年収の上限。収入が100万円を超えると、税負担が増えることから。→九十三万円の壁 →年収の壁
ひゃくまん‐げん【百万言】
非常に多くの言葉。「—を費やしても言い尽くせない」
ひゃくまん‐だら【百万陀羅】
《陀羅尼(だらに)を百万遍繰り返すこと、または、百万塔中の百万の陀羅尼の意から》同じことを繰り返し何度も言うこと。副詞的にも用いる。「—を並べる」「嫌味を—聞かされる」
ひゃくまん‐ちょうじゃ【百万長者】
多大な財産を持っている人。大金持ち。富豪。
ひゃくまん‐とう【百万塔】
天平宝字8年(764)の藤原仲麻呂の乱後、鎮護国家および滅罪のため称徳天皇の発願により、南都の十大寺に納められた百万基の木製の供養塔。高さ約23センチ。轆轤(ろくろ)細工で作られ、中に納められた...
ひゃくまん‐べん【百万遍】
1 百万回。また、数限りなく繰り返すこと。「—頼まれても承服できない」 2 一人で念仏を百万回唱えること。 3 浄土宗で、極楽往生を願って10人ずつの僧や信者が輪になって念仏を唱え、1080個の...