いん‐みょう【印明】
仏語。手に結ぶ印相と、口に唱える明呪(みょうじゅ)すなわち真言。真言密教で説く三密のうちの二つ。
く‐え【九会】
仏語。真言密教で、金剛界について説かれる曼荼羅(まんだら)の総称。成身(じょうじん)会・三昧耶(さんまや)会・微細(みさい)会・供養会・四印会・一印会・理趣会・降三世羯磨(ごうざんぜかつま)会・...
ぐんだり‐の‐ほう【軍荼利の法】
真言密教で、軍荼利明王を本尊として、調伏や息災・増益(ぞうやく)を祈る修法(しゅほう)。軍荼利明王法。
こんごう‐さった【金剛薩埵】
大日如来と衆生とを結ぶ役目を果たす菩薩。真言密教の第二祖とされ、像は右手に五鈷杵(ごこしょ)、左手に五鈷鈴を持つ姿に表される。
こんごう‐じょう【金剛乗】
真言密教の異称。
こんごうちょう‐ぎょう【金剛頂経】
大乗経典。不空訳「金剛頂一切如来真実摂大乗現証三昧大教王経」3巻、金剛智(こんごうち)訳「金剛頂瑜伽中略出念誦(ねんじゅ)経」4巻のほか施護(せご)訳がある。「大日経」と並ぶ真言密教の根本経典で...
ご‐ぶつ【五仏】
真言密教で、大日如来とその徳から生じた四仏。金剛界では大日・阿閦(あしゅく)・宝生(ほうしょう)・阿弥陀・不空成就の五如来、胎蔵界では大日・宝幢(ほうどう)・開敷華(かいふげ)王・阿弥陀・天鼓(...
ごりん‐じょうしん【五輪成身】
1 真言密教で、行者が五大を身体の5か所に配して、自分の身がそのまま仏身であると観じること。 2 「五輪五体」に同じ。
ししゅ‐まんだら【四種曼荼羅】
真言密教の4種の曼荼羅。諸尊の形像を描いた大曼荼羅、諸尊の持物(じぶつ)や印契(いんげい)を描いた三昧耶(さんまや)曼荼羅、諸尊の真言・種子(しゅじ)などを示した法曼荼羅、諸尊の威儀・動作を表し...
しんごん‐しかん【真言止観】
真言密教の行法(ぎょうほう)と、天台顕教の観法。真言密教と天台顕教。