ぜにもち‐くび【銭持ち首】
着物の襟を前に引き詰めて着ること。銭を多く懐中に入れると重みで襟が前に引っ張られるところからいう。「ひだるさに寒さにすくむ衿(えり)つきよ—は名のみなりけり」〈後撰夷曲集〉
そ【衣】
きぬ。ころも。着物。多く「おんぞ(御衣)」「みそ・みぞ(御衣)」の形で用いる。「神—(みそ)織りつつ」〈神代紀・上〉
そ‐い【粗衣】
粗末な着物。粗服。「—粗食」
そう‐しぼり【総絞り】
着物などの生地の全体が絞り染めで染めてあるもの。
そう‐もよう【総模様】
女性の和服で、全体に施される模様。また、その模様のある着物。→裾模様
そで‐ごうろ【袖香炉】
着物の中にしまって携帯する香炉。常に水平になるような仕掛けになっている。袖炉(しゅうろ)。 地歌の曲名。錺屋次郎兵衛(かざりやじろべえ)作詞、峰崎勾当(みねざきこうとう)作曲。天明5年(17...
そで‐ずきん【袖頭巾】
江戸時代、女性が用いた、着物の袖の形をした頭巾。袖口から顔を出すようにしてかぶる。のち、御高祖(おこそ)頭巾となった。
そで‐だたみ【袖畳み】
和服の略式の畳み方。着物の背を内へ二つに折って、両袖を合わせてそろえ、袖付けのあたりで折り返す。
そで‐つま【袖褄】
着物の袖と褄。また、服装。身なり。「うち解くる世なく、—うち乱れずつくろひ居たり」〈たまきはる〉
そで‐の‐あめ【袖の雨】
着物の袖をぬらす雨。悲しみの涙で袖がぬれることのたとえ。「またひとしきり—、晴間はしばしなかりけり」〈逍遥・桐一葉〉