矢(や)の催促(さいそく)
続けて激しくせきたてること。
矢(や)の使(つか)い
度々来る急ぎの使い。「此の事を聞きて、—をたてたりけるこそ難義なれ」〈仮・是楽物語〉
や‐の‐ね【矢の根】
「鏃(やじり)1」に同じ。
やのね【矢の根】
歌舞伎十八番の一。時代物。享保14年(1729)江戸中村座の初春狂言「扇恵方曽我(すえひろえほうそが)」の中の一幕として2世市川団十郎が初演。曽我五郎が矢の根を研いでまどろむうち、夢の中で兄十郎...
やのね‐いし【矢の根石】
鏃(やじり)の形をしている石。石器時代に鏃として用いたものという。石鏃(せきぞく)。
やのね‐かいがらむし【矢の根貝殻虫】
マルカイガラムシ科の昆虫。全体に鏃(やじり)形をし、雌は約3ミリ、濃褐色で縁が灰白色。雄はその半分ほどの大きさで白色。幼虫・成虫ともミカンの葉や果実の汁を吸う害虫。中国の原産。
矢(や)のよう
素早く、またまっすぐであるさまのたとえ。「—な送球」
や‐はぎ【矢作/矢矧】
矢を矧(は)ぐこと。また、それを職業とする人。矢師。「—をして箭(や)を作(は)がしむ」〈綏靖紀〉
やはぎ‐がわ【矢作川】
木曽山脈南部に源を発し、南西に流れ、愛知県中部を貫流して知多湾に注ぐ川。長さ117キロ。明治期に岡崎市周辺で、がら紡の水車に利用され、明治用水もひかれた。
やはぎ‐べ【矢作部】
大化前代、矢の製作を業とした品部(しなべ)。矢部。