お‐ひねり【御捻り】
洗米や金銭を白い紙に包んでひねったもの。本来は神仏に供えたものだが、祝儀にも使うようになった。紙捻り。
おめで‐とう【御目出糖】
菓子の一。蒸した米を干して煎(い)り、食紅で着色した砂糖蜜をかけてかきまぜ、甘納豆をまぜたもの。赤飯の代用として、出産・結婚などの祝儀に配る。
かおみせ‐ぎん【顔見世銀】
江戸時代、主に大坂の両替屋が新規に開業するとき、仲間の取り締まりである十人両替に納付した祝儀銀。
かぎやで‐ふう【かぎやで風】
沖縄古典音楽の一。三線(さんしん)を伴う歌曲で、祝儀の席や演奏会などで冒頭に歌われる。本歌に「かぎやで風のつくり云々…」の歌詞があるところからの名称。原義は「鍛冶屋手風」とも「冠者手風」ともいう...
かけ‐だい【掛け鯛/懸け鯛】
1 昔の正月の飾り物。2匹の塩鯛をわら縄で結び合わせ、かまどの上や門松などに掛けたもの。小鯛を用いたので「掛け小鯛」とも。《季 新年》「—の影や柄杓(ひしゃく)のささら浪/紅葉」 2 祝儀の飾り...
かずけ‐もの【被け物】
《「かつげもの」とも》 1 目下の者の功績や労苦に対して与える贈り物。衣服などが多い。受領者の肩に掛けて与えたところからいう。禄(ろく)。纏頭(てんとう)。 2 芸人などの技を賞して、祝儀として...
かず‐の‐こ【数の子】
《「かど(鰊)のこ」の音変化から》ニシンの卵巣を塩漬けにしたり乾燥させたりした食品。「数の多い子」と子孫繁栄の意にとって、新年・婚礼などの祝儀に用いる。《季 新年》「—に老の歯茎を鳴らしけり/虚子」
かち‐ぐり【搗ち栗/勝ち栗】
クリの実を干して臼で軽くつき、殻と渋皮を取り去ったもの。「かち」が「勝ち」と同音であるところから、出陣・祝勝に用いられた。正月の祝儀などに用いる。
かつお‐ぶし【鰹節】
カツオの肉を蒸して干し固め、黴付(かびつ)けと日干しを繰り返したもの。削って料理にかけたり、だしを取ったりして用いる。うまみ成分であるイノシン酸を多量に含む。かつぶし。おかか。→生(なま)り節 ...
かみ‐そぎ【髪削ぎ】
1 髪の先をそろえてそぐこと。特に、中古、髪置(かみお)きの儀式をすませ髪の生えそろった幼児の髪先を肩の辺りで切りそろえて、成長を祝う儀式。男子は5歳で行い、女子は4歳で行うのを例とし、最初のと...