たち‐むか・う【立(ち)向(か)う】
[動ワ五(ハ四)] 1 向かって立つ。向き合う。「壁に—・う」 2 正面から向かっていく。対抗する。「権力に—・う」 3 困難な物事に対して、まっこうから取り組んで、事の処理に当たる。「難局に—・う」
たち‐めぐ・る【立ち巡る/立ち回る】
[動ラ四]歩きまわる。「—・りつつ見給へば」〈源・宿木〉
たち‐もとお・る【立ち徘徊る】
[動ラ四]あちこち歩き回る。彷徨(ほうこう)する。「木(こ)の間より移ろふ月の影を惜しみ—・るにさ夜ふけにけり」〈万・二八二一〉
たち‐もど・る【立(ち)戻る】
[動ラ五(四)]もとに戻る。前の状態や場所にかえる。「本論に—・る」「本来の自分に—・る」
たち‐やく【立役】
1 もと、歌舞伎で、座って演奏する地方(じかた)に対して、立って演技をする者の総称。立方(たちかた)。 2 歌舞伎で、女方(おんながた)・子役以外の男の役の総称。 3 歌舞伎の役柄の一。敵役(か...
たち‐やすら・う【立(ち)休らう】
[動ワ五(ハ四)]立ったまま先へ進まないでいる。たたずむ。「丁度—・おうという一本の樹立(こだち)も無い」〈鏡花・高野聖〉 「雪降りたりし暁に—・ひて」〈源・幻〉
たち‐やなぎ【立柳】
ヤナギ科の落葉小高木。平野の水辺に生える。葉は細長い楕円形で、裏面がやや白い。雌雄異株で、4月ごろ、葉とともに黄色の雄花と淡緑色の雌花が穂状に咲く。
たち‐やま【立山】
富山県の立山(たてやま)の古称。「—に降り置ける雪を常夏に見れども飽かず神(かむ)からならし」〈万・四〇〇一〉
たち‐ゆ・く【立(ち)行く】
[動カ五(四)] 1 時が過ぎていく。経過する。「月日が—・く」 2 暮らしや商売が成り立っていく。「経営が—・かない」 3 旅に出かけていく。出立する。「あしひきの片山雉(きぎし)—・かむ君に...
たち‐よみ【立(ち)読み】
[名](スル)本屋の店頭で、本を買わないで立ったまま読むこと。「雑誌を—する」 [補説]近年、電子書籍を購入する前に、内容の一部を読むことについてもいう。→試し読み