たし【立し】
動詞「た(立)つ」の連用形「たち」の上代東国方言。「荒し男(を)も—やはばかる不破の関越(く)えて我(わ)は行く」〈万・四三七二〉
たた◦す【立たす】
[連語]《動詞「た(立)つ」の未然形+尊敬の助動詞「す」》お立ちになる。「皇子(みこ)の尊(みこと)の馬並(な)めてみ狩り—◦しし」〈万・四九〉
立(た)たむ月(つき)
次の月。来月。「—ばかりになんまかり帰るべきと言ひて」〈後撰・恋三・詞書〉
たち【立ち】
[名] 1 立つこと。また、立っていること。「お—の方は速やかに御着席下さい」 2 旅立つこと。旅に出ること。出発。→御立(おた)ち「だから松野さんが—を延ばしなすったのです」〈木下尚江・良人...
たち‐あい【立(ち)会(い)】
1 その場にいて物事の成り行きや結果を見守ること。また、その人。「関係者の—を求める」 2 取引所で、会員が集まって売買を行うこと。「後場の—」
たちあい【立ち会い】
1〔同席,出席〕presence;〔監査・税務調査の〕observation立ち会いを求めるask for a person's presence ((at))遺言状は遺族全員立ち会いのもとに開...
たちあい【立ち合い】
〔相撲の〕the initial charge (in a sumo bout)立ち合いでat the jump-off
たちあう【立ち会う】
〔出席する〕attend, be present ((at));〔証人として〕witness, be (a) witness ((to))私もオブザーバーとして会見に立ち会ったI was als...
たちあう【立ち合う】
〔勝負を争う〕正々堂々と立ち合うfight fair
たちあがり【立ち上がり】
あの選手は立ち上がりが遅いThat player is slow (in) getting started.あのピッチャーはいつも立ち上がりが悪いThat pitcher always 「get...
たちいふるまい【立ち居振る舞い】
[共通する意味] ★日常の動作における身のこなし。[使い方]〔立ち居振る舞い〕▽立ち居振る舞いに気をつける▽足をけがしたので立ち居振る舞いが不自由だ〔立ち振る舞い〕▽立ち振る舞いに気をつける〔起...
たちいる【立ち入る】
[共通する意味] ★強引に中に入り込む。[英] to break(into)[使い方]〔踏み込む〕(マ五)▽警官が踏み込んで犯人を逮捕する〔乗り込む〕(マ五)▽敵陣にひとりで乗り込んでいく▽社長...
たちがれ【立ち枯れ】
[共通する意味] ★植物が生気を失い枯れること。[英] withering[使い方]〔草枯れ〕▽草枯れの季節▽野原は一面の草枯れだった〔冬枯れ〕▽冬枯れの草原▽冬枯れの木々〔霜枯れ〕▽霜枯れのト...
たちぎき【立ち聞き】
[共通する意味] ★他人の話している内容を許しをえずにひそかに聞くこと。[英] to eavesdrop[使い方]〔盗み聞き〕スル▽父が私に語った秘密を弟は盗み聞きしていた〔立ち聞き〕スル▽物陰...
たちぐい【立ち食い】
[共通する意味] ★立ったままで食べること。[英] to eat (while) standing[使い方]〔立ち食い〕スル▽立ち食いは行儀が悪い▽立ち食いそば〔立食〕スル▽各自好きなものを皿に...
たちはら‐きょうしょ【立原杏所】
[1786〜1840]江戸後期の文人画家。水戸の人。翠軒の長男。名は任。字(あざな)は子遠。別号、東軒など。谷文晁(たにぶんちょう)に学び、中国明・清代の絵を研究。
たちはら‐すいけん【立原翠軒】
[1744〜1823]江戸後期の儒学者。水戸藩士。名は万。字(あざな)は伯時。別号、東里。徂徠学と折衷学を学び、彰考館総裁となった。「大日本史」の校訂に努め、水戸藩政にも尽力。著「海防集説」「西...
たちはら‐まさあき【立原正秋】
[1926〜1980]小説家。朝鮮の生まれ。能に深く傾倒し、独特な美意識と叙情性にあふれた作風で人気を集め、多くのベストセラーを生み出した。「白い罌粟(けし)」で直木賞受賞。他に「薪能(たきぎの...
たちはら‐みちぞう【立原道造】
[1914〜1939]詩人。東京の生まれ。堀辰雄・室生犀星(むろうさいせい)に師事。リルケを好み、「四季」の同人として音楽的な叙情詩を発表した。詩集「萱草(わすれぐさ)に寄す」「暁と夕の詩」など。
たてり‐そうけい【立入宗継】
[1528〜1622]安土桃山時代の京都の金融業者。名は「むねつぐ」とも。宮廷の御倉職(みくらしき)に任ぜられ、正親町(おおぎまち)天皇の命で織田信長の上洛を促した。