陰(いん)に籠(こ)も・る
1 表に現れず心の中にこもる。「—・る性格」 2 陰気なようすである。「—・った声」
おおとの‐ごも・る【大殿籠もる】
[動ラ四]「寝る」の尊敬語。貴人が寝所にお入りになる。また単に、お休みになる。「(帝ガ)まだ—・らせ給はざりけると」〈源・桐壺〉
おんとの‐ごも・る【御殿籠もる】
[動ラ四]「大殿籠(おおとのご)もる」に同じ。「いづこをか縫ひ侍らむ。などか—・りにける」〈落窪・一〉 [補説]「おおとのごもる」の異表記とする説もある。
かき‐こも・る【掻き籠もる】
[動ラ四]ひきこもる。とじこもる。「参りそめし所にもかく—・りぬるを」〈更級〉
かけ‐こも・る【掛け籠もる】
[動ラ四]鍵を掛けて、閉じこもる。「睡(ねぶ)たければ、昼も—・りて」〈徒然・六〇〉
く‐ごも・る【口籠もる】
[動ラ五(四)]くちごもる。「出鱈目(でたらめ)を—・り勝(がち)に言って」〈二葉亭・浮雲〉
くち‐ごも・る【口籠もる】
[動ラ五(四)] 1 言葉や声が口の中にこもってはっきりしない。「—・った声」 2 返答に窮したり、言いづらい事情があったりして、言うのをためらう。また、途中で言うのをやめる。「厳しく追及されて...
心(こころ)が籠(こ)も・る
思いが十分に含まれる。気持ちがいっぱいに満ちている。「—・った贈り物」
このは‐ごも・る【木の葉籠もる】
[動ラ四]木の葉の茂みに隠れて見えなくなる。「妹(いも)が目の見まく欲しけく夕闇の—・れる月待つごとし」〈万・二六六六〉
こも・る【籠もる/隠る】
[動ラ五(四)] 1 ㋐中に入ったまま外に出ないでいる。引きこもる。「山に—・る」「書斎に—・って執筆する」 ㋑外とのつながりを断って、中に深く入り込む。閉じこもる。「自分の殻に—・る」「陰(い...