なわ‐じり【縄尻】
縄の端。特に、罪人などを縛った縄の一端を余して連行する人が持つ部分。
なわ‐すだれ【縄簾】
1 縄をいく筋も垂らして、すだれとしたもの。なわのれん。 2 南蛮焼きの茶器、特に水指(みずさし)で、1のような模様があるもの。南蛮縄簾。
なわ‐たらし【縄誑し】
縛った縄をはずして逃げること。また、そのさまを演じる曲芸。「古狐で—をしたげな」〈和泉流狂・狐塚〉
なわ‐つき【縄付き】
罪人として捕らえられること。また、その人。「身内から—を出す」
なわ‐て【縄手/畷】
1 田の間の道。あぜ道。なわて道。 2 まっすぐな長い道。 3 縄の筋。なわ。「いかりおろす舟の—は細くとも命の限り絶えじとぞ思ふ」〈続後拾遺・恋三〉
なわて‐みち【縄手道】
田の間の道。あぜ道。「堤のように高く築き上げてある、長い長い—を」〈鴎外・カズイスチカ〉
なわ‐とび【縄跳び/縄飛び】
縄の両端を左右の手で持って回しながら跳んだり、縄を二人で回して他の者が跳んだりする遊び。《季 冬》「—の縄は冷えねど夜迫る/草田男」
なわ‐とり【縄取り】
《「なわどり」とも》罪人を縛った縄の端を持って、逃げないように警護すること。また、その役。「大納言殿、—にひかへられて、中門へ出で給ふ」〈太平記・一三〉
なわない【縄綯】
狂言。太郎冠者が主人のばくちの賭(か)け物として他家へやらされるが働かず、戻ってきて縄をないながらその家の悪口を並べたてる。しばらくすると他家の主人がいつのまにか後ろにいるので逃げ回る。
縄(なわ)に掛(か)か・る
犯人が縄で縛られる。罪人などが捕らえられる。「手配犯が—・る」