せん‐せん【繊繊】
[ト・タル][文][形動タリ]細くてしなやかなさま。また、弱々しいさま。かぼそいさま。「その—たる指頭より」〈鴎外・文づかひ〉 「—たる筆の力もて支配せんと」〈藤村・春〉
せん‐ど【繊度】
繊維や糸の太さを表す語。長さと重量との比。単位は生糸でデニール、綿糸・毛糸などでは番手(ばんて)を使用。
せん‐にく【繊肉】
牛や豚のヒレ肉。
せん‐び【繊美/繊靡】
[名・形動]ほっそりとして美しいこと。また、そのさま。「抱きしめたい程可憐なのは岡の—な淋しそうな姿」〈有島・或る女〉
せん‐みつ【繊密】
[名・形動]細かくくわしいこと。また、そのさま。「—な情景描写」
せん‐もう【繊毛】
細胞表面に密生する、きわめて細く短い毛。鼻腔・気管・気管支・卵管などの表面や、原生動物の繊毛虫類の体表にみられ、運動性がある。
せんもう‐うんどう【繊毛運動】
繊毛虫類の体表や後生動物の体腔壁などにある繊毛の運動。オール状に動き、移動や摂食のために水流を起こしたり、老廃物を排出したりする働きをする。
せんもう‐じょうひ【繊毛上皮】
繊毛細胞からなる上皮組織。
せんもう‐ちゅう【繊毛虫】
原生動物の一群の総称。体表は繊毛に覆われ、細胞核には大核と小核とがある。ゾウリムシ・ラッパムシ・ツリガネムシなど。滴虫(てきちゅう)類。
せん‐れい【繊麗】
[名・形動]ほっそりとして美しいこと。また、そのさま。「—な割合に下顎骨の発達した」〈有島・或る女〉