一肩(ひとかた)脱(ぬ)・ぐ
他人に力を貸す。助力する。一肌脱ぐ。一肩入れる。「武男君、如何(どう)だ、—・いで見ちゃア」〈蘆花・不如帰〉
ふみ‐ぬ・ぐ【踏(み)脱ぐ】
[動ガ五(四)]《古くは「ふみぬく」》踏みつけて、くつや衣服などを脱ぐ。また、布団などを足でけってはぐ。「—・いでいた布団を、又領元(えりもと)まで引き寄せて」〈鴎外・青年〉
へん‐たん【偏袒】
《「へんだん」とも》片肌を脱ぐこと。「天竺(てんぢく)は—して合掌するを礼として」〈翁の文〉
むけ‐ぜっく【剝け節供】
東日本で、6月1日のこと。歯固めの餅(もち)を食べ、歯や身体を強くする日とされる。この日にクワの木の下で蛇が皮を脱ぐといい、クワ畑に入るなという。衣(きぬ)脱ぎ朔日(ついたち)。
も‐ぬ・ける【蛻ける】
[動カ下一][文]もぬ・く[カ下二] 1 抜けて外へ出る。抜ける。脱する。「新妻の事でも想像して魂が—・けたな」〈有島・クララの出家〉 2 蝉(せみ)や蛇が外皮を脱ぐ。脱皮する。「—・けたる虫の...
両肌(りょうはだ)を脱(ぬ)・ぐ
「諸肌(もろはだ)を脱ぐ1」に同じ。「ひょっとこは、秩父銘仙の—・いで」〈芥川・ひょっとこ〉