やく‐わん【扼腕】
[名](スル)残念がったり憤慨したりして、自分の腕を握りしめること。「切歯—する」
やぐら‐なげ【櫓投げ】
相撲の手の一。四つに組んだ体勢からさらに踏み込み、相手の内股(うちまた)を自分の片股(かたもも)にのせてはね上げ、つりぎみに振り回して投げる。上手をひいた側の足で投げるのが上手櫓。差し手の側の足...
やけ【自棄】
[名・形動]《「焼け」と同語源》物事が自分の思いどおりに運ばなくて、どうにでもなれという気持ちになり、思慮のない乱暴な振る舞いをすること。また、そのさま。やけくそ。自暴自棄。「—を起こす」「—な...
焼(や)け野(の)の雉(きぎす)夜(よる)の鶴(つる)
《すんでいる野を焼かれたキジが自分の命にかえてもその子を救おうとし、また、寒い夜に鶴が自分の羽でその子を暖めるところから》親が子を思う情の深いことのたとえ。
やしない‐ぎみ【養ひ君】
養育する貴人の子。また、乳母(うば)が自分の養育した子をよぶ称。「—の、比叡の山に児(ちご)にておはしますが、ただ今もや鼻ひ給はんと思へば」〈徒然・四七〉
やしな・う【養う】
[動ワ五(ハ四)] 1 自分の収入で家族などが生活できるようにする。扶養する。「妻子を—・う」 2 衣食などのめんどうを見ながら育てる。養育する。「孫を大切に—・う」 3 食物を与えて飼う。「家...
や‐しゃく【野錫】
[代]一人称の人代名詞。僧が自分をへりくだっていう語。愚僧。「—はこの尾上の松の下陰に一夏を送る道心なるが」〈浄・用明天王〉
やじ‐うま【野次馬/弥次馬】
《「おやじ馬」の略とも「やんちゃ馬」の略ともいう》 1 自分に関係のないことに、興味本位で騒ぎ立て、見物すること。また、人のしりについて騒ぎ回ること。また、その人々。 2 父馬。老いた牡馬。また...
やすん・ずる【安んずる】
[動サ変][文]やすん・ず[サ変]《形容詞「やすし」の語幹に「み」を添えた「やすみ」に、動詞「す」の付いた「やすみす」の音変化》 1 安らかになる。安心する。「この情勢ではまだまだ—・ずるわけに...
や‐せい【野生】
[名](スル) 1 動植物が自然に山野で生育すること。「—の猿」「そら色の朝顔が—していた」〈寅彦・旅日記から〉 2 人が教育などによって整えられたりせず自然のままの状態で育つこと。
[代]...