わたくし‐ごころ【私心】
1 自分の利益ばかりを考える心。また、個人的な感情。ししん。「—のない人」 2 ひそかに恋い慕う心。「むつかしき—の添ひたるも苦しかりけり」〈源・東屋〉
わたくし‐ごと【私事】
1 公的でない、自分だけに関係した個人的な事柄。しじ。「—で早退する」「—で恐縮ですが」 2 自分だけのこととして、秘密にしていること。内証事。隠し事。
わたくし・する【私する】
[動サ変][文]わたくし・す[サ変] 1 公のものを自分のもののように扱う。私物化する。また、ひとりじめする。「公金を—・する」「政治を—・する」「ゆめ一人の人になその尊き身を—・せしめ給いそ」...
わたくし‐ども【私共】
[代]一人称の人代名詞。自分、または自分の家族・集団などをへりくだっていう語。手前ども。わたくしたち。「—もみな元気に暮らしております」
わたくし‐め【私奴】
[代]《「め」は卑しめの意をもつ接尾語》一人称の人代名詞。自分のことをへりくだっていう。
わたくし‐もの【私物】
1 自分の持ち物。個人の所有物。私有物。しぶつ。 2 世間に公表しないで大切にとっておく物。秘蔵の物。「この君をば、—に思ほしかしづき給ふこと限りなし」〈源・桐壺〉
わたし【私】
[代]《「わたくし」の音変化》一人称の人代名詞。「わたくし」のくだけた言い方。現代では自分のことをさす最も一般的な語で、男女とも用いる。近世では主に女性が用いた。「—の家はこの近くです」「—とし...
わたし‐がたり【私語り】
「私」を語り手として書かれた文章をいう。自分自身の経験を書いたものが多い。日記、自伝、私小説、ブログなど。
わたしだけのへや【私だけの部屋】
《原題A Room of One's Own》ウルフの著書。ケンブリッジ大学の女子寮で行われた講義にもとづく評論集。1929年刊。女性と文学、女性の自立の問題などを語る。別邦題「自分だけの部屋」。
わた・す【渡す】
[動サ五(四)] 1 人や荷物を舟で向こう岸に運ぶ。「船で人を—・す」 2 物の上を越えて、一方から他方へ物がとどくようにする。またがらせる。かける。「橋を—・す」「綱を—・す」 3 こちらの手...