あい【愛】
1 親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。「—を注ぐ」 2 (性愛の対象として)特定の人をいとしいと思う心。互いに相手を慕う情。恋。「—が芽生える」...
新(あたら)しい女(おんな)
明治44年(1911)から大正5年(1916)にかけて、雑誌「青鞜(せいとう)」を出した女流文学者のグループ(平塚らいてう・伊藤野枝ら)が中心となって主張した、近代的自我に目覚めた進歩的女性のこ...
あるおんな【或る女】
有島武郎(ありしまたけお)の長編小説。大正8年(1919)刊。自我に目覚めた女、早月葉子(さつきようこ)が、旧弊な周囲に反抗して奔放に生き、ついに自滅する姿を描く。
アートマン【(梵)ātman】
《我(が)と訳す》インド哲学用語。もとは呼吸の意味。次いで自我・霊魂を意味するようになった。のちにウパニシャッド哲学では、宇宙原理ブラフマン(梵(ぼん))と同一視された。
いなかきょうし【田舎教師】
田山花袋の小説。明治42年(1909)刊。自我に目覚めながら、貧しさのため片田舎で苦悩のうちに死んでゆく代用教員の悲劇を、モデルの日記と実地踏査をもとに描く。自然主義文学の代表作の一つ。
いやいや‐き【嫌嫌期】
《幼児が嫌がる様子から》俗に、第一次反抗期のこと。多く、自我意識が芽生え始める2〜3歳ごろからみられる。→反抗期
エゴ【(ラテン)・(英)ego】
1 自我。 2 「エゴイズム」の略。「—をむき出しにする」 3 「エゴイスト」の略。
エゴイズム【egoism】
1 自分の利益を中心に考えて、他人の利益は考えない思考や行動の様式。利己主義。 2 哲学で、自我だけが確実に存在し、他は一切認識不能であるとする説。唯我(ゆいが)論。独我論。
エゴチズム【egotism】
《「エゴティズム」とも》 1 自己中心主義。 2 哲学で、自我を特に重視し、これを行動の原理とする性向。主我主義。
が【我】
1 われ。自分。自我。「—の意識」 2 自分の意志や考えを言い張って、人の言葉に従わないこと。わがまま。「あくまでも—を張り通す」 3 《(梵)ātmanの訳》仏語。人間の個体そのもの。また、そ...