した‐さんずん【舌三寸】
「舌先三寸」に同じ。
した‐ざわり【舌触り】
飲食物などの舌に触れる感じ。舌の感触。「—のやわらかい酒」
した‐たらず【舌足らず】
[名・形動] 1 舌の動きが滑らかでなく、物言いがはっきりしないこと。また、そのさま。「—なしゃべり方をする」 2 言葉数が足りず、十分に言い尽くせていないこと。また、そのさま。「—な文章」「—...
した‐たる・い【舌怠い】
[形][文]したたる・し[ク] 1 物の言い方が甘えたような調子であるさま。したったるい。「女子学生の一部に流行(はや)る、あの稍々—・いような遊ばせ言葉も」〈広津和郎・風雨強かるべし〉 2 舌...
した‐だい【舌代】
口で言う代わりに文書に書いたもの。多く、飲食店の品書きのはじめに記す。口上書き。ぜつだい。
しただしさんば【舌出し三番】
歌舞伎舞踊。清元と長唄掛合(かけあい)。本名題「再春菘種蒔(またくるはるすずなのたねまき)」。2世桜田治助作詞、伊藤東三郎・2世杵屋正次郎作曲。文化9年(1812)江戸中村座で3世中村歌右衛門が...
した‐だ・む【舌訛む】
[動マ四]言葉がなまる。発音などが崩れる。「あづまにて養はれたる人の子は—・みてこそ物は言ひけれ」〈拾遺・物名〉 [補説]上二段活用であるとする説がある。→訛(だ)む
した‐つき【舌付き】
[名・形動ナリ]舌がうまく回らないこと。言葉のはっきりしないこと。また、そのさま。したたらず。「其の後、物を云ふ事、—なる人の如し」〈今昔・一六・二二〉
した‐つづみ【舌鼓】
《「したづつみ」とも》 1 うまいものを飲食したときに舌を鳴らす音。 2 不満げに舌を鳴らす音。舌打ち。「時には気を焦(いら)って、聞えよがしに—など鳴らして」〈二葉亭・浮雲〉
舌鼓(したつづみ)を打(う)・つ
1 あまりのおいしさに舌を鳴らす。舌鼓を鳴らす。「山海の珍味に—・つ」 2 不満げに舌打ちをする。「私は—・って引きかえして」〈宇野浩二・苦の世界〉