むこう‐さじき【向こう桟敷】
江戸時代から明治時代の劇場で、舞台から見て正面2階の桟敷。
むこう‐じょうめん【向こう正面】
1 向かって正面の方角や場所。前面。 2 芝居で、舞台から見て正面の客席。 3 相撲場で、土俵の正面に対して南側の所。裏正面。
むさしのふじん【武蔵野夫人】
大岡昇平の長編小説。昭和25年(1950)「群像」誌に発表。ラディゲの小説「ドルジェル伯の舞踏会」に着想を得た恋愛心理小説。溝口健二監督により映画化されている。
むし‐の‐あいかた【虫の合方】
歌舞伎下座音楽の一。虫の声をうつした本調子の三味線曲。静かな秋の夜や寂しい野原の情景を表すときに用いる。
むし‐ぶえ【虫笛】
歌舞伎で、虫などの声を表す擬音用の笛。多く竹製で、小道具方が扱う。
むしゃ‐ばしり【武者走り】
1 城壁や城のまわりの土手の内側に設けた通路。また、天守閣の各層の外壁の内側に設けられた通路。 2 軍船の舳(へさき)から艫(とも)に通じる板縁。 3 江戸初期の劇場の舞台の橋懸かり。
むじんとう【無人島】
《原題、(イタリア)L'isola disabitata》ハイドン作曲のイタリア語によるオペラ。全2幕。1779年にハンガリーのエステルハージ宮殿で初演。台本はピエトロ=メタスタージオによる。大...
むすことこいびと【息子と恋人】
《原題Sons and Lovers》ローレンスによる自伝的長編小説。1913年刊。中部イングランドの炭鉱村を舞台に、若者の性と苦悩を描く。著者の初期の代表作。
むすめどうじょうじ【娘道成寺】
歌舞伎舞踊「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」の通称。
むすめひょうばんぜんあくかがみ【処女評判善悪鏡】
歌舞伎狂言。世話物。5幕。河竹黙阿弥作。慶応元年(1865)江戸市村座初演。「雲霧五人男」を女に書き替えたもの。白浪五人女。