えど‐きょうげん【江戸狂言】
江戸で発達した歌舞伎狂言。初世市川団十郎の創始した荒事(あらごと)や、鶴屋南北(つるやなんぼく)・河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)などによって完成された生世話物(きぜわもの)がその代表。江戸歌舞伎...
えど‐さんざ【江戸三座】
幕府から興行特権を認められていた江戸の三大歌舞伎劇場。初め四座であったが、正徳4年(1714)山村座廃絶以後、中村・市村・森田の三座で、明治初年まで続いた。
えどそだちおまつりさしち【江戸育御祭佐七】
歌舞伎狂言。世話物。3幕。3世河竹新七作。明治31年(1898)東京歌舞伎座で初演。鳶(とび)の者の佐七と柳橋の芸者小糸との悲恋を中心とし、4世鶴屋南北らの「心謎解色糸(こころのなぞとけたいろい...
えのけんのちゃっきりきんた【エノケンのチャッキリ金太】
山本嘉次郎監督による映画の題名。昭和12年(1937)公開。明治時代を舞台に、すりの金太が密書を盗んだことから命を狙われるコメディー。出演、榎本健一(エノケン)、二村貞一ほか。
えびす‐まい【恵比須舞】
1 民俗芸能の一つで、大漁を祈って恵比須に扮して舞うもの。神楽などの一部、七福神の舞の一つとして行われたりする。また、人形で演じることもある。 2 近世、正月に恵比須に扮して祝福して歩いた門付け...
えびす‐まわし【恵比須回し】
近世、初春の祝福芸として、首にかけた箱の中で、恵比須の人形を舞わせて見せた大道芸人。摂津国西宮の夷宮(兵庫県西宮神社)をその根拠地とした。えびすかき。えびすまい。《季 新年》
えびすやきへえてびかえ【恵比寿屋喜兵衛手控え】
佐藤雅美の時代小説。江戸時代の公事宿が舞台。平成5年(1993)刊行。同年、第110回直木賞受賞。
えび‐ぞり【海老反り/蝦反り】
1 歌舞伎で、片手または両手をかざし、体を後ろに大きく反らす演技。相手の強さに圧倒されるさまを表す。 2 体を後ろに大きく反らした姿勢。
エピキュリアン‐マリウス【エピキュリアン・マリウス】
《原題Marius the Epicurean》ペーターの長編小説。1885年刊。全2巻。マルクス‐アウレリウス帝時代のローマを舞台に、青年マリウスの精神の遍歴を描いた教養小説。
エフェクト【effect】
1 効果。効力。 2 舞台や放送などで用いる擬音効果。「サウンド—」