かなんふ【河南浦】
雅楽の舞曲。唐楽。黄鐘(おうしき)調で新楽の中曲。三人舞。尾張浜主作という。興福寺の常楽会(じょうらくえ)に舞われていたが廃絶、昭和後期に復興された。
かに‐ぐま【蟹隈】
歌舞伎の隈取りの一。紅隈(べにぐま)で、形状・色彩ともにカニを模したもの。半道敵(はんどうがたき)役に用いる。戯(ざ)れ隈(ぐま)。
かのこ‐ゆい【鹿の子結い】
1 「鹿の子絞り」に同じ。 2 鹿の子絞りに染めるため、絹や布を糸でつまみ縛ること。 3 近世、上方で2の仕事をするかたわら売色した女子。「牙儈(すあひ)女、—、舞子、比丘尼」〈浮・禁短気・三〉
か‐はく【科白】
舞台における俳優のしぐさとせりふ。また、単にせりふのこと。
かはく‐げき【科白劇】
純粋にせりふとしぐさだけからなり、歌や踊りなどのない劇。音楽劇・舞踊劇などに対する呼称。せりふ劇。
カバレリア‐ルスティカーナ【La Cavalleria rusticana】
マスカーニ作曲のオペラ。1890年初演。ベリズモ(現実主義)オペラの代表作。シチリア島を舞台にした恋愛悲劇で、美しい間奏曲が有名。
か‐ぶ【歌舞】
[名](スル)歌と舞。また、歌ったり舞ったりすること。「—音曲」
かぶき【歌舞伎/歌舞妓】
《天正時代の流行語で、奇抜な身なりをする意の動詞「かぶ(傾)く」の連用形から》近世初期に発生、江戸時代の文化が育てた日本固有の演劇。先行の舞踊・音楽・科白劇(かはくげき)などの諸要素を集大成した...
かぶき‐うた【歌舞伎唄】
歌舞伎に用いられる歌。初期は地歌・小唄を主とし、のちには長唄が主流となった。舞踊の伴奏としての所作事(しょさごと)唄と、舞台の効果音楽としての下座(げざ)唄とがある。
かぶき‐おどり【歌舞伎踊(り)】
歌舞伎発生期の女歌舞伎・若衆歌舞伎などの踊り。流行歌謡などに合わせて踊る一種のレビューで、出雲阿国(いずものおくに)が創始したという。