よみ‐ほん【読本】
1 江戸時代の小説の一種。絵を主とした草双紙に対して、読むことを主体とした本の意。寛延・宝暦(1748〜1764)のころに上方(かみがた)に始まり、文化・文政期(1804〜1830)に江戸を中心...
よめ‐な【嫁菜】
キク科の多年草。水田のあぜなど湿った所に生える野菊で、高さ30〜90センチ。地下茎で増え、葉は細くて縁に粗いぎざぎざがある。秋、周囲が紫色で中央が黄色の頭状花を開く。春の若葉は食用。おはぎ。うは...
よもぎ【艾/蓬】
1 キク科ヨモギ属の多年草。山野に生え、高さ約1メートル。よく分枝し、特有の匂いがある。羽状に切れ込みのある葉が互生し、裏面に白い毛が密生。夏から秋、淡褐色の小花を多数つける。若葉を摘み、草餅(...
よもぎ‐ぎく【艾菊】
キク科の多年草。高さ約70センチ。全体に強い臭気があり、葉は羽状に深く切れ込む。夏、黄色の花を多数つける。ヨーロッパ・シベリアに分布。タンジー。
よもぎ‐もち【蓬餅】
ヨモギの若葉を灰汁抜(あくぬ)きしてからつきこんで作った餅。草餅。《季 春》「掌中の珠とまろめて—/かな女」
より‐も【寄り藻】
岸に流れ寄った海草。「これは磯辺(いそべ)に—かく海士(あま)の捨て草」〈謡・松風〉
よる‐がお【夜顔】
ヒルガオ科の蔓性(つるせい)の一年草。葉はサツマイモに似て心臓形で大きい。7〜9月、らっぱ状の白い花をつけ、夕方開いて芳香を放ち、翌朝しぼむ。熱帯アメリカの原産で、鉢植えなどにされる。夜会草(や...
よるべ‐の‐みず【寄る瓮の水】
神前のかめにたたえられた水。神霊を寄せるためのものという。「さもこそは—に水草(みくさ)ゐめけふのかざしよ名さへ忘るる」〈源・幻〉 [補説]「よるべ」は「寄る辺」とも。
よろい‐ぐさ【鎧草】
セリ科の多年草。高さ1〜2メートル。茎は太く中空で、上部で枝分かれする。葉は羽状複葉。夏、白色の小花を散形につけ、外見はシシウドに似る。根は漢方で白芷(びゃくし)といい薬用。
よろずのふみほうぐ【万の文反古】
浮世草子。5巻。井原西鶴作。元禄9年(1696)刊。中・下層町人の生活の一断面を描いた書簡体小説集。