あやめ‐の‐こし【菖蒲の輿】
中古、端午の節会(せちえ)のとき、ショウブを盛って宮中の御殿の軒先に飾った輿。近世では、ショウブで作った輿をさす。あやめの御殿。あやめの車。
あやめ‐の‐せっく【菖蒲の節句】
軒にショウブをさしたりするところから、5月5日の端午の節句のこと。しょうぶのせっく。
あやめ‐の‐つくえ【菖蒲の机】
端午の節会(せちえ)に、典薬寮から宮中に奉るショウブをのせて運んだ机。
あやめ‐の‐まくら【菖蒲の枕】
端午の節句の夜、邪気を払うまじないに、ショウブを薄紙に包み枕元に置くこと。また、その枕。《季 夏》「きぬぎぬにとくる—かな/青々」
あやめ‐の‐ゆ【菖蒲の湯】
⇒しょうぶゆ(菖蒲湯)
あやめ‐ぶき【菖蒲葺き】
端午の節句の前夜、邪気払いのため軒にショウブをさすこと。
あやめ‐ゆかた【菖蒲浴衣】
端午の節句に着た浴衣。しょうぶゆかた。 [補説]曲名別項。→菖蒲浴衣
あやめゆかた【菖蒲浴衣】
長唄。2世杵屋勝三郎・3世杵屋正次郎作曲。安政6年(1859)初演。勝三郎と5世芳村伊三郎との和解を記念し、また浴衣の宣伝もかねて作られたという。
しょう‐ぶ【菖蒲】
1 ショウブ科の多年草。池のそばに群生する。高さ約70センチ。地下茎は太く、赤みを帯びた白色。葉は剣状で中央脈が目立ち、厚く、香りがある。初夏、扁平で葉のような茎の中ほどに、淡黄色の多数の小花を...
しょうぶ‐あわせ【菖蒲合(わ)せ】
⇒根合わせ