かんきょのとも【閑居友】
鎌倉時代の説話集。2巻。承久4年(1222)成立。著者は慶政とされる。上巻21話・下巻11話を収め、出家・発心などの仏教的説話からなり、下巻は女性の話を主とする。
かんけいかい【菅家遺誡】
教訓書。2巻。著者未詳。室町時代の成立といわれる。公家で守るべきことを菅原道真に仮託して33条にまとめたもの。神事・田猟・武備・刑罰・冠婚葬祭などに分類。菅家遺訓。かんけゆいかい。
かんしょうのまちかど【感傷の街角】
大沢在昌の短編小説。昭和54年(1979)、第1回「小説推理」新人賞を受賞した著者のデビュー作。その後シリーズ化もされている。
カンティ【(イタリア)Canti】
イタリアの詩人、レオパルディの全詩集。1831年に初版を刊行。決定版は著者没後の1845年に刊行された。
かんとう‐だいしんさい【関東大震災】
大正12年(1923)9月1日午前11時58分に、相模(さがみ)湾を震源として発生した大地震により、関東一円に被害を及ぼした災害。マグニチュード7.9、最大震度6。家屋倒壊に火災を伴い、全壊約...
カール‐ハインリヒ【(ドイツ)Karl Heinrich】
マイヤーフェルスターの小説。1898年発表。のちに著者自身により「アルト‐ハイデルベルク」の題名で戯曲化、1901年初演。
がめついやつ【がめつい奴】
菊田一夫の戯曲。4幕。昭和34年(1959)10月、芸術座で著者自身の演出により初演。好評を得て翌年7月まで長期上演され、著者は第8回菊池寛賞を受賞した。
ガラスのゆうえんち【ガラスの遊園地】
景山民夫の著作。昭和63年(1988)刊。放送作家の経歴をもつ著者が、昭和40年代のテレビ業界を追想する。
きおくよかたれ【記憶よ、語れ】
《原題Speak, Memory》ナボコフの自伝。1951年に「確証」の題で刊行されたのち、1960年に改題して刊行。ロシア貴族の子として生まれた著者が41歳で米国に亡命するまでの半生を描く。
き‐くらげ【木耳】
1 担子菌類キクラゲ科のキノコ。桑やニワトコの枯れ木に群生。形が人の耳に似て、茶色で寒天質。乾燥すると縮み、軟骨質になる。主に中華料理に用いる。きのみみ。《季 夏》「—や母の遺せし裁鋏(たちばさ...