ヘンリーライクロフトのしき【ヘンリー・ライクロフトの私記】
《原題The Private Papers of Henry Ryecroft》ギッシングの自伝的随筆集。1903年刊。著者自身を投影したヘンリー=ライクロフトという架空の人物による随筆の体裁を...
ベルリンひょうはく【ベルリン漂泊】
柏原兵三の小説。昭和47年(1972)刊。39歳で急死した著者の遺作で、没後に刊行された。昭和38年(1963)から昭和40年(1965)まで政府交換留学生としてベルリンに滞在していた著者の体験...
ほうか【砲火】
《原題、(フランス)Le Feu》バルビュスの小説。1916年刊。第一次大戦時に志願兵として従軍した著者自身の体験をもとに、戦争の悲惨さを描く。ゴンクール賞受賞。
ほうかご【放課後】
東野圭吾の長編推理小説。昭和60年(1985)、第31回江戸川乱歩賞を受賞した、著者のデビュー作。
ほうじょうきしき【方丈記私記】
堀田善衛の著作。20代で東京大空襲を体験した著者がリアリストとしての鴨長明を再発見し「方丈記」の新たな読みを試みた作品。昭和46年(1971)刊。第25回毎日出版文化賞(伝記・随筆・評論・紀行部...
ほうじょうくだいき【北条九代記】
鎌倉末期の歴史書。2巻。著者未詳。寿永2〜元弘2=正慶元年(1183〜1332)の鎌倉幕府関係の重要事件などを編年体で記したもの。 江戸前期の雑史書。12巻。浅井了意著という。延宝3年(16...
ほうじょうのうみ【豊饒の海】
三島由紀夫の長編小説。「浜松中納言物語」をモチーフとする輪廻転生の物語。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部からなる。昭和40年(1965)9月から昭和46年(1971)1月まで「新潮...
ほうほうじょせつ【方法序説】
《原題、(フランス)Discours de la méthode》哲学書。デカルト著。1637年刊。著者の哲学的自伝であるとともにスコラ学の権威に反対し、真理に到達するための方法的懐疑を述べたもの。
ほそかわガラシヤふじん【細川ガラシヤ夫人】
森田草平による歴史小説。未完。著者没後の昭和25年(1950)刊行。
ほっしんわかしゅう【発心和歌集】
選子内親王による自撰和歌集。寛弘9年(1012)成立。1巻。斎院として長く神に仕える身であった著者が、和歌により仏と結縁(けちえん)することを目的に編纂(へんさん)したもの。