ウエンカムイのつめ【ウエンカムイの爪】
熊谷達也の小説。平成9年(1997)、第10回小説すばる新人賞を受賞した、著者のデビュー作。熊と人間との戦いを描く。
うおのまつり【魚の祭】
柳美里の戯曲。平成4年(1992)、劇団MODEと著者自身が主宰する劇団青春五月党の共同公演として初演。演出はMODEの松本修。翌年、第37回岸田国士戯曲賞を受賞。受賞時の年齢25歳は、当時の史...
うこう【禹貢】
古代中国の政治・地理書。書経の中の一編。著者・成立年代未詳。伝説上の聖王禹が、全国を九つの州に分け、各地の山脈・水系・地理・物産を調査し、貢賦(こうふ)の制度を定めた事跡を記したもの。
うずまき
(うづまき)上田敏の中編小説。明治43年(1910)発表。詩人・英文学者として知られる著者による唯一の小説。 (渦巻)渡辺霞亭による長編の家庭小説。華族の家督相続争いの中で苦難を乗り越えてい...
うずまけるからすのむれ【渦巻ける烏の群】
黒島伝治の短編小説。昭和3年(1928)「改造」誌に発表。著者のシベリア出征時の体験をもとに書かれた反戦小説。
うたのわかれ【歌のわかれ】
中野重治の小説。著者の分身的存在である主人公、片口安吉の青春時代の内面の軌跡を描く。昭和14年(1939)「革新」誌に連載。単行本は昭和15年(1940)刊。
うまずめ【石女】
沢田ふじ子の短編小説。昭和50年(1975)、第24回小説現代新人賞を受賞した著者のデビュー作。
うみをかんじるとき【海を感じる時】
中沢けいの短編小説、および同作を表題作とする小説集。昭和53年(1978)、第21回群像新人文学賞を受賞した著者のデビュー作。作品集も同年刊行。映画化作品もある。
うみをこえたものたち【海を越えた者たち】
笹倉明の小説。昭和55年(1980)、第4回すばる文学賞で佳作となった、著者のデビュー作。
うんぽいろはしゅう【運歩色葉集】
室町時代の国語辞書。2冊本と3冊本がある。著者未詳。天文16〜17年(1547〜1548)ごろ成立。言葉をいろは順に並べた室町時代の辞書の中で、掲出語(約1万7000)が最も多い。