くず‐うこん【葛鬱金】
クズウコン科の多年草。高さ60〜90センチ。葉は長楕円形で柄が長い。花は小さく白色。熱帯アメリカの原産で、塊根をアロールートとよび、でんぷんをとる。日本には明治時代に渡来し、観葉植物とされる。
くず‐おけ【葛桶】
1 葛粉を作るのに用いる桶。 2 茶道で用いる一閑張(いっかんばり)の炭取り。
くず‐おんせん【葛温泉】
長野県大町市、高瀬川の渓谷にある温泉。泉質は単純温泉・硫黄泉。
くず‐かけ【葛掛(け)】
葛あんをかけた料理。葛あんかけ。あんかけ。
くず‐かずら【葛/葛蔓】
[名]クズの別名。 [枕] 1 クズの葉が風に裏返るところから、「うら」「うらみ」などにかかる。「秋はつる三室(みむろ)の山の—恨みしほどの言の葉もなし」〈新葉・恋五〉 2 クズのつるを繰る...
くず‐がつお【葛鰹】
精進料理の一。葛粉に赤小豆の煮汁をまぜて蒸し、皮にあたるところに銀箔を巻いてカツオの刺身に似せたもの。からし醤油、わさび醤油などをつけて食べる。
くず‐きり【葛切り】
葛粉を水で溶き加熱して固めたものを、細長く切ったもの。糖蜜をかけて食べることが多い。《季 夏》
くず‐こ【葛粉】
クズの根から精製したでんぷん。葛あんなどに使う。奈良県吉野地方の名産。
くず‐ざくら【葛桜】
葛粉で作った皮であんを包み、桜の葉で巻いたまんじゅう。《季 夏》
くず‐じょうゆ【葛醤油】
醤油味の汁を煮立てた中に葛粉を溶いたものを混ぜた、とろみのある汁。