おそれ【恐れ/畏れ/虞】
1 (恐れ)こわがる気持ち。恐怖。不安。「将来への漠たる—」 2 (畏れ)敬い、かしこまる気持ち。畏怖(いふ)・畏敬(いけい)の念。「神の偉大さに—をいだく」 3 (虞)よくないことが起こるかも...
ぐ【虞】
[常用漢字] [音]グ(呉)(漢) [訓]おそれ 1 心配する。おそれる。「虞犯/憂虞」 2 おもんぱかる。「不虞」 3 古代中国の伝説上の王朝名。「唐虞」 [名のり]すけ・もち・やす
ぐ‐ぜい【虞芮】
中国周代の虞(ぐ)と芮(ぜい)の2国。
ぐぜい‐の‐うったえ【虞芮の訴え】
互いに自己の利益を主張して訴えること、また、自己の非を悟り訴えを取り下げることのたとえ。 [補説]昔、中国で虞・芮の2国が田を争い、周の文王の裁決を求めて周に行ったところ、周では、耕す者はあぜを...
ぐはん‐しょうねん【虞犯少年】
一定の事由があり、性格や環境から、将来罪を犯したり刑罰法令に触れる行為をしたりするおそれのある20歳未満の者。少年法によって家庭裁判所の審判に付される。→非行少年
ぐびじん‐そう【虞美人草】
ヒナゲシの別名。虞美人が自決したときの血が、この花になったという伝説がある。《季 夏》 [補説]書名別項。→虞美人草
ぐびじんそう【虞美人草】
夏目漱石の小説。明治40年(1907)発表。自我の強い高慢な女藤尾を通して、利己と道義の相克を描く。