はなぞめ‐ごろも【花染め衣】
花染めにした衣服。「おのづから古きに返る色しあらば—露やわけまし」〈続古今・雑中〉
はな‐だか【鼻高】
[名・形動]《「はなたか」とも》 1 鼻の高いこと。また、そのさま。「—な(の)人」 2 得意そうであること。また、そのさま。鼻高々。「—に、きらきらしきかたちにやあらむ」〈狭衣・一〉 3 天狗...
はな‐の‐いろ【花の色】
1 花の色合い。「—はうつりにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに」〈古今・春下〉 2 花染めの色。また、その色の衣。「—に染めし袂の惜しければ衣替へうき今日にもあるかな」〈拾遺・夏〉
はな‐の‐ころも【花の衣】
1 はなやかな衣服。「みな人は—になりぬなり苔の袂よかわきだにせよ」〈古今・哀傷〉 2 花染めの衣服。「降る雪にさてもとまらぬ御狩野(みかりの)を—のまづかへるらむ」〈拾遺愚草・上〉 3 花を着...
はな‐の‐たもと【花の袂】
1 はなやかな衣服。また、その袂。「いつしかもかへつる—かな時にうつるはならひなれども」〈長秋詠藻・中〉 2 花を袂に見立てていう語。「かりにのみ人の見ゆれば女郎花(をみなへし)—ぞ露けかりける...
はな‐むすび【花結び】
糸やひもをいろいろな花の形に結ぶこと。また、結んだもの。衣服・調度の飾りにする。新橋結び・梅結び・あやめ結び・菊結びなど。
はなもみじ【花紅葉】
大町桂月、塩井雨江、武島羽衣の共著による詞華集。明治29年(1896)刊。美文韻文花紅葉。
はな‐よてん【花四天】
歌舞伎で、はなやかな所作事や時代物に出る軍兵や捕り手。また、その衣装。白地に染め模様のある木綿の四天を着、赤い鉢巻きに襷(たすき)をして、多く花枝や花槍を持って出るところからの名。
はに【埴】
きめの細かい黄赤色の粘土。瓦・陶器の原料。また、上代には衣にすりつけて模様を表すのにも用いた。赤土。粘土(ねばつち)。へな。はにつち。
歯(は)に衣(きぬ)着(き)せ◦ぬ
思ったとおりをずけずけと言う。「—◦ぬ批評」 [補説]「衣(きぬ)」は衣服のこと。「歯に絹着せぬ」と書くのは誤り。