おもい‐むすぼお・る【思ひ結ぼほる】
[動ラ下二]「おもいむすぼる」に同じ。「さやうの事を言ひは出でで、—・れたるなめり」〈狭衣・一〉
おもい‐や・む【思ひ止む】
[動マ四]思いとどまる。あきらめる。「身の上になりては、え—・むまじきわざなりけり」〈狭衣・四〉
おも‐て【表】
《「面(おもて)」と同語源》 [名] 1 物の二つの面のうち、主だったほう。表面。また、外側。「答案は—を上にして集める」「コインを投げて—か裏かで占う」「鏡の—」⇔裏。 2 他のものより前に...
おもて‐じ【表地】
袷(あわせ)仕立ての衣服や袋物などで、表側になる布地。⇔裏地。
おもの‐ぶぎょう【御物奉行】
室町幕府の職名。将軍参内のとき、衣冠・刀剣などを入れた唐櫃(からびつ)に添い従い、禁中では将軍の装束の着替えなどのことをつかさどった。唐櫃(からびつ)奉行。直廬役(じきろやく)。ごもつぶぎょう。...
おもり‐か【重りか】
[形動ナリ] 1 いかにも重そうなさま。おもらか。「衣箱の—に古代なる」〈源・末摘花〉 2 態度などが重々しいさま。重厚なさま。おもらか。「げにいと人柄—に」〈源・竹河〉
お‐やくそく【御約束】
1 「約束1」の尊敬語・謙譲語。 2 特定の状況で、大多数から次の展開として期待される物事。また、映画や小説などで、定番の状況設定や典型的な物語の展開。「夏の浜辺で—の曲」「—の落ちで爆笑する」...
お‐やぶじらみ【雄藪虱】
セリ科の二年草。野原や道端に生える。ヤブジラミに似るが、全体に赤みがかり、花は春に咲く。実は卵形でとげ状の毛が密生し、衣服にくっつく。
おり‐い【下り居】
1 下りていること。馬や車などから下りて地面に座ること。「ここより花車、—の衣播磨潟(はりまがた)」〈謡・熊野〉 2 天皇が位を譲ること。退位。 3 宮仕えの女が里に下がること。「風声(かざごゑ...
おりい‐の‐みかど【下り居の帝】
退位した天皇。上皇。「—の位に定まり給ひぬ」〈狭衣・四〉