しょう‐ぞく【装束】
1 衣服を身に着けること。装うこと。また、その衣服。装い。いでたち。多く、衣冠・束帯など、特別な場に合わせたものについていう。「旅の—」「白—」「四人は孔雀(くざく)の—す」〈宇津保・楼上下〉 ...
しょう‐ぞ・く【装束く】
[動カ四]《名詞「しょうぞく(装束)」の動詞化》装束を着ける。よそおう。そうぞく。「いと細やかになよなよと—・きて」〈源・浮舟〉
しょうぞく‐おさめ【装束納め】
能で、夏にはふつう装束能を演じないので、その直前に装束能のし納めをすること。また、その催し。
しょうぞく‐し【装束司】
古代、大嘗祭(だいじょうさい)・御禊(ごけい)・行幸・大葬などの大きな儀式の際に、その設営をつかさどった臨時の職。
しょうぞく‐の‐いえ【装束の家】
代々、朝廷の服飾のことをつかさどった家。三条・大炊御門(おおいみかど)・山科(やましな)の三家が有名。
しょうぞく‐のう【装束能】
正式な装束を着けて演ずる能。→袴能(はかまのう)
しょうぞく‐の‐かさ【装束の傘】
貴族が装束を着けて外出するときに、従者に持たせた端折(つまお)り傘。しょうぞくのからかさ。
しょうぞく‐はじめ【装束始め】
1 装束を初めて着けること。また、その儀式。 2 能で、夏に袴能(はかまのう)で演じていたのを、秋になって装束能で初めて演ずること。また、その催し。
しょうぞく‐びな【装束雛】
装束を着けた雛人形。男雛に太刀がなく、女雛に天冠がない。
そう‐ずく【装束】
「しょうぞく(装束)」に同じ。「二人の婿の—」〈落窪・一〉