てぐす‐さん【天蚕糸蚕】
1 ヤママユガ科の昆虫。翅(はね)の開張9〜12センチ、全体に淡褐色。幼虫はフウ・クスノキなどの葉を食う。幼虫の絹糸腺からてぐすをとるため、飼育された。中国大陸南部・海南島などに分布。楓蚕(ふう...
てっしゃ‐ゆう【鉄砂釉】
陶磁器の釉(うわぐすり)の一。酸化鉄を多く含み黒褐色に発色する。鉄砂。
てっぽう‐うお【鉄砲魚】
スズキ目テッポウウオ科の淡水魚。全長約20センチ。体は卵形で側扁し、口先がとがり、淡灰褐色の地に6本の黒色の横帯がある。口から水を噴出させて水辺の昆虫を射落として食べる。東南アジアの河口域にすむ...
てつ‐え【鉄絵】
酸化鉄を含む絵の具または釉(うわぐすり)で絵付けをした陶磁器。絵付けの部分が黒褐色・赤褐色などを呈する。鉄砂(てっしゃ)。
てつ‐はい【鉄肺】
塵肺(じんぱい)の一。金属鉄・酸化鉄などの微粉の吸入による軽微な呼吸器病。肺組織が茶褐色となる。鉄工・鍛冶工(かじこう)に多い。鉄症。鉄沈着症。
てん【貂/黄鼬】
食肉目イタチ科テン属の哺乳類。イタチに似て、体長45〜50センチ、尾長17〜23センチ。夏毛は全体に褐色。冬毛は変異がみられ、キテンとスステンの2型がある。夜行性で、小動物などを捕食。毛皮がよい...
てんぐ‐たけ【天狗茸】
テングタケ科のキノコ。有毒。夏から秋、松林などに生える。大形で、高さ約20センチ。傘は褐色で白いいぼが点在し、柄は白色で中ほどに白い膜をもつ。はえとりたけ。《季 秋》「—立けり魔所の這入口(はい...
てんぐ‐ちょう【天狗蝶】
鱗翅(りんし)目テングチョウ科の昆虫。翅(はね)の開張約5センチ、前翅の端はとがり、黒褐色に橙色の模様がある。下唇ひげが長く突出している。幼虫はエノキを食べる。
てんぐ‐にし【天狗螺】
テングニシ科の巻き貝。浅海の砂泥地にすむ。貝殻は長紡錘形で殻高約15センチ。殻口は縦に大きく開き、殻表に黄褐色の厚い皮をかぶる。卵嚢(らんのう)は海ほおずきとよばれる。肉は食用、殻は貝細工用。房...
てんぐ‐の‐むぎめし【天狗の麦飯】
緑藻の一種。日本特産で、富士山など火山性の高山の地表に生える。灰褐色のゼラチン質に富む塊状をなし、冬に繁殖。これを食べて修験者が飢えをしのいだといわれる。飯砂(めしずな)。