けん‐ざん【見参】
[名](スル)⇒げんざん(見参)
げ‐ざん【見参】
「げんざん」の撥音の無表記。「弁少将なども、—ばかりにてまかづるを」〈源・梅枝〉
げん‐ざん【見参】
[名](スル)《「けんざん」とも》 1 参上して目上の人に対面すること。げざん。げんぞう。「婿が岳父(しゅうと)に—するという風に」〈鴎外・雁〉 2 目上の人が目下の者に会ってやること。げざん。...
見参(げんざん)に入(い)・る
(「入る」が四段活用の場合)貴人に対面する。お目にかかる。「法皇の—・らばや」〈平家・四〉 (「入る」が下二段活用の場合)貴人に対面させる。お目にかける。「頸をば判官の—・れんとて取りてゆく...
げざん‐の‐いた【見参の板】
⇒げんざんのいた
げんざん‐の‐いた【見参の板】
清涼殿の孫庇(まごびさし)の南端にあった床板。1枚だけ釘づけにしないでおいたので、そこを踏めば音がし、見参した者の出入りがわかった。鳴板(なるいた)。げざんのいた。
げん‐ぞう【見参】
「げんざん(見参)」に同じ。「それもお目が参ったならば、御—であらうず」〈虎寛狂・今参〉