いい‐ぐさ【言い種/言(い)草】
1 人が言った言葉やその言い方。「親に向かって何という—だ」 2 言い訳。言い分。「向こうの—も聞いてみよう」 3 話のたね。語りぐさ。「世間の—になる」 4 言いがかり。「私(わちき)だっても...
いい‐け・す【言(い)消す】
[動サ五(四)] 1 他人の言葉を否定する。「私の言うのを自暴(やけ)に—・そうとした」〈近松秋江・疑惑〉 2 前言を取り消す。「失言をあわてて—・す」 3 悪く言う。非難する。「古きを大袈裟(...
いい‐ぶん【言(い)分】
1 主張したい事柄。特に、言い訳や異議・非難。「—を通す」「双方の—を聞く」 2 口論。口げんか。「此方の家さへ開けて下さるれば、—する事もござらぬ」〈浮・織留・四〉
いい‐まえ【言(い)前】
1 言い方。話しぶり。口まえ。「欽哉にしては実着(じっちゃく)過ぎた—なのに」〈風葉・青春〉 2 言い訳。口実。「民子は母の病気を—にして行かない」〈左千夫・野菊の墓〉
い‐えつ【怡悦】
[名](スル)喜び楽しむこと。「—せしむべき句ぞとおもいしものは、今は人々の一顧にだに価せざらんとす」〈鴎外訳・即興詩人〉
いかん‐せ‐ん【如何せん】
[連語] 1 どうしたらよかろうか。どうしようか。「夜の已に深更なるを—」〈織田訳・花柳春話〉 2 いい方法が見いだせないことを表す。残念にも。「家を建てたいが、—地価が高くて手が出ない」
いぎょう‐ほん【易行品】
インドの竜樹著、中国の鳩摩羅什(くまらじゅう)訳「十住毘婆娑論(じゅうじゅうびばしゃろん)」34品の第9品。中国の曇鸞(どんらん)が注目し、そこに説かれる易行道を他力と規定した。日本の親鸞(しん...
いこくのかおり【異国の香】
大手拓次による訳詩集。昭和16年(1941)、訳者の没後に刊行。ボードレールの「亡霊」「異国のにほひ」、タゴールの「蛍」などを収録。
いご・く【動く】
[動カ五(四)]「うごく」の音変化。「いくら言訳を云っても、坐り込んで—・かないんだもの」〈漱石・道草〉
い‐しき【意識】
[名](スル) 1 心が知覚を有しているときの状態。「—を取り戻す」 2 物事や状態に気づくこと。はっきり知ること。また、気にかけること。「勝ちを—して硬くなる」「彼女の存在を—する」 3 政治...