きむら‐き【木村毅】
[1894〜1979]文芸評論家・小説家。岡山の生まれ。明治文化研究会同人として、創作・翻訳・評論に幅広く活躍。日本フェビアン協会・日本労農党にも参加し、社会運動に関わる。著作に「小説研究十六講...
きょうさんしゅぎてきにんげん【共産主義的人間】
林達夫の評論。昭和26年(1951)、雑誌「文芸春秋」に発表。同年刊。フルシチョフ以前にスターリンを批判したことで知られる。
きょうどうげんそうろん【共同幻想論】
吉本隆明による評論。昭和41年(1966)から昭和42年(1967)にかけて「文芸」誌に連載した前半部に、書き下ろしの後半部を加え、昭和43年(1968)に刊行。国家とは共同の幻想であると説く国...
きんせいれつでんたいしょうせつし【近世列伝体小説史】
坪内逍遥と水谷不倒の共著による近世文学の評論。明治30年(1897)刊行。
きんだいげいじゅつ【近代芸術】
滝口修造の美術評論集。昭和13年(1938)刊。戸坂潤の要請により書かれたもの。本作により、著者は若手芸術家らの中心的存在となった。
きんだいにほんろうまんしゅぎけんきゅう【近代日本浪漫主義研究】
吉田精一による文学評論。昭和15年(1940)刊行の処女評論集。北村透谷、泉鏡花、森鴎外などの作家や「文学界」「明星」「白樺」などの雑誌による文芸運動を取り上げ、日本の浪漫主義文学の歴史と意義を...
きんだいぶんがくろんそう【近代文学論争】
臼井吉見の評論集。上巻は昭和31年(1956)刊行、同年度の芸術選奨文部大臣賞を受賞。昭和50年(1975)に下巻を刊行。
きんだいぶんげいのけんきゅう【近代文芸之研究】
島村抱月による評論集。本名の島村滝太郎名義で、明治42年(1909)刊。自然主義文学について説きつつ、観照主義への傾倒も感じさせる内容となっている。
くち‐うつし【口写し】
他の人の口調や話の内容をそのままに言うこと。「彼の言葉は評論家の—だ」
くらきミネルバ【暗きミネルバ】
《原題、(イタリア)Minerva oscura》イタリアの詩人、パスコリによる評論。1898年刊行。