しぜんろん【自然論】
《原題Nature》エマソンの評論。1836年発表。精神と自然との出会いを通じ真理へ到達しようとする「超絶主義」を説く。別邦題「自然」「自然について」。
してき‐ゆいぶつろん【史的唯物論】
《(ドイツ)historischer Materialismus》マルクス主義の歴史観。歴史の発展の原動力は、社会的生産における物質的生産力とそれに照応する生産関係とからなる社会の経済的構造にあ...
しとしろん【詩と詩論】
詩誌。昭和3年(1928)創刊。安西冬衛・春山行夫・三好達治・北川冬彦ら芸術派詩人が参加。また、欧米のモダニズム文学を紹介。昭和7年(1932)「文学」と改題、翌年終刊。
しど‐の‐しゅうろん【四度の宗論】
浄土宗と他宗との間で四度行われた宗論。文治2年(1186)の大原問答、文亀元年(1501)の薬師寺備後守(びんごのかみ)宿所における文亀真偽決、天正7年(1579)の安土宗論、慶長13年(160...
しほんろん【資本論】
《原題、(ドイツ)Das Kapital》経済学書。3巻。マルクスの主著。第1巻は1867年刊。第2巻と第3巻は、マルクスの死後にエンゲルスが遺稿を整理して1885年と1894年に刊行。史的唯物...
しみんぶんがくろん【市民文学論】
荒正人の評論集。昭和30年(1955)刊。
シムズ‐りろん【シムズ理論】
⇒物価水準の財政理論
しゃかいけいやく‐ろん【社会契約論】
ジャン=ジャック=ルソーの著書。1762年刊。社会契約説と人民主権を主張し、アメリカ独立革命やフランス革命に影響を与え、民主主義の思想的基盤となった。
しゃかい‐けっていろん【社会決定論】
社会が技術のあり方を規定し、その発展に影響を与える、という考え方。→技術決定論
しゃくまかえんろん【釈摩訶衍論】
「大乗起信論」の注釈書。10巻。竜樹著、筏提摩多(ばっだいまた)訳とされるが、7〜8世紀ごろ中国・朝鮮で成立したともいわれる。日本では真言宗で重要な書とした。釈論。