はなさか【花咲か】
岩崎京子の長編児童文学作品。江戸時代に植木屋に奉公にきた少年が、一人前の職人になるまでを描く。昭和48年(1973)刊行。昭和49年(1974)、日本児童文学者協会賞受賞。副題は「江戸の植木職人」。
はなにとえ【花に問え】
瀬戸内寂聴の長編小説。鎌倉時代中期の僧侶、一遍上人の面影を追いながら心の旅を続ける女性を描く。平成4年(1992)刊行。同年、第28回谷崎潤一郎賞受賞。
はな‐にら【花韮】
1 ヒガンバナ科の多年草。細長い葉が束になって出る。春、花茎の先に、紫色を帯びた白い6弁花を上向きに開く。傷つけるとニラの匂いがする。アルゼンチンの原産で、観賞用。ブローディア。 2 ニラのつぼ...
はな‐の‐えん【花の宴】
花を観賞しながら催す酒宴。特に、観桜の宴。《季 春》「嵯峨の院、—きこしめさむとて」〈宇津保・国譲下〉
源氏物語第8巻の巻名。光源氏20歳。桜花の宴と、源氏の朧月夜(おぼろづくよ)との恋愛を描く。
はな‐の‐くんし【花の君子】
《周敦頤「愛蓮説」から》ハスの花を賞していう語。
はなのなまえ【花の名前】
向田邦子の短編小説。夫婦間のすれ違いを描く。昭和55年(1980)発表。同年、「かわうそ」「犬小屋」とあわせ第83回直木賞受賞。
はなのれん【花のれん】
山崎豊子の小説。大阪を舞台に寄席経営者の女性の波乱万丈の人生を描く。昭和33年(1958)刊行。同年、第39回直木賞受賞。菊田一夫の脚色による舞台化作品、豊田四郎監督による映画化作品もある。
はなはさくらぎ【花はさくら木】
辻原登の歴史冒険小説。江戸時代中期の京・大坂を舞台とする。平成18年(2006)刊。同年、第33回大仏次郎賞受賞。
はなまんま【花まんま】
朱川湊人の短編小説。大阪の下町を舞台とする幻想的なホラー作品。平成17年(2005)刊行。同年、第133回直木賞受賞。
はな‐もの【花物】
園芸や生け花の花材で、主に花を観賞する草木。→葉物(はもの) →実物(みもの)